自分の声と言葉で、災害時に「命を守る情報」を伝えたい。そんな思いで私が目指した職業がアナウンサーでした。
災害報道に携わりたいという思いを強く持ったきっかけのひとつが、栃木県にも大きな被害を及ぼした、２０１９年の東日本台風です。私は地元の千葉県で被災し、初めて経験する長時間の停電と暴風に恐怖を感じたことを覚えています。何も知識がなく、どんな行動をとればよいかわからず、不安な気持ちでいっぱいでした。その時に改めて気づかされたのは、「備えることの大切さ」です。万が一、自分が災害にあったとき、どう行動すればよいか。それが気象災害なのか、地震なのか、災害の種類や住んでいる地域の特性などによっても変わってきます。
自分は、放送という電波を通して、災害から人の命を守るために何ができるのか。何を伝えるべきなのか。防災士の資格の知識も生かし、栃木県ではどんな災害が予想されるのか、地域の特性や気候の特徴など、更に防災知識を身に着け、さまざまな角度から災害に関する情報を伝えられるようなアナウンサーを目指したいと思っています。
４月に入社し、「ナイトニュース９」を中心にニュースをお伝えする毎日。その一方で今までに経験のない分野にもチャレンジしています。初めて担当する歌番組では、地元の方々とお話しする機会も多く、地域の方と一緒に番組を作っていくような温かさがあります。もっと出演者の方が歌いやすい番組の進行や、ひとりひとりの出演者の方の個性を引き出せるような会話をしていきたいと意気込んでいます。
そして、今年から初めてスポーツ取材に携わることになり、サッカーを猛勉強しています。アスリートの皆さんを取材すると、エネルギーに満ちていて、必死に競技に打ち込む姿をみると、すごくパワーをもらえます。そんな選手たちの姿を通して、感動や明日への活力を、観ている方の心に届くような言葉で伝え、栃木のスポーツを盛り上げていきたいと思っています。
まだまだ未熟な私ですが、報道、情報、スポーツと自分なりの色を加え、地域に寄り添った番組をお届けできるよう一生懸命頑張って参ります。皆さんどうぞよろしくお願いいたします！
