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戦後80年 栃木県内の戦争の歴史を文書を通して後世に伝える 栃木県立文書館常設展示リニューアル(25/06/16)
2025年は戦後80年の節目の年です。栃木県立文書館では、県内の戦争の歴史を古文書を通して後世に伝えようと、16日から戦争に関連した史料を常設で公開しています。
県立文書館は、毎年常設展をリニューアルしていて、その中のテーマの一つが「文書で見る栃木の疎開」です。戦時中に交わされた疎開のための公的な証明書や、栃木県での疎開の様子がわかる古文書などが展示されています。
こちらは太平洋戦争中、親族のいる地方へ避難する「縁故疎開」のために発行された地方への転出証明書です。東京の空襲から逃れるため、夫の実家があった野木町に避難した母親と子ども2人のものと考えられています。
また、こちらは那須烏山市の安楽寺に児童疎開で来ていた子どもの、保護者がしたためた住職への感謝の手紙です。この寺が安全な場所で、食べ物が豊富に用意されていたことが書かれています。
栃木県立文書館の月井剛副主幹:「今回は3つの展示コーナーで構成しております。一つは栃木県で実際にあった疎開先の様子を示した文書、もう一つはペリーが来航したときに描かれた彩色画、そして最後に当館の典型的な古文書の一つである江戸時代の文書ということで構成しております。お手紙が多いのですが、手紙に書かれた人々の当時の思い、考え方を、ぜひ本物の古文書から読み取っていただければ幸いです。皆さまのご来館をお待ちしております。」
2025年度の常設展は、2026年6月まで開催する予定です。
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