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栃木の大平産ワイン海外輸出へ フランス国家公認醸造士の岩崎さん栃木市長を表敬(25/08/18)
ブドウの生産が盛んな栃木市大平町のブドウを使ったワインの海外輸出を計画している醸造家が18日、大川秀子市長を訪れ、これまでの取り組みなどを報告しました。

大川市長の元を訪れたのは、栃木市大平町出身でワイン醸造家の岩崎元気さんです。

岩崎さんの実家は、ブドウの産地として知られている、大平町の「大平ぶどう団地」にあります。幼いころからぶどうに触れる機会が多かった岩崎さんは、2024年までの7年間、フランスでワイン造りの修業を積みました。現地の大学で醸造学の修士を取得したうえ、フランス国家公認醸造士の称号を得ました。

帰国後、「ワインで大平町を世界に知らしめたい」と大平町のブドウを100パーセント使ったワイン造りに取り組み、赤ワインとロゼワイン合わせて1100本を製造しました。そのうち、赤ワイン24本を9月、フランスとオーストリアに輸出することになりました。

栃木市によりますと、大平産のブドウだけで造ったワインが輸出されるのは、今回が初めてということです。

醸造は足利市のワイナリーで行いましたが、2年後のブドウ収穫までには大平町にワイナリーを造る計画です。

赤ワインを贈られた大川市長は「ワインが栃木市で造られる日を心待ちにしています」と述べました。

そして岩崎さんから提案があった、小規模な事業者がワインの醸造に参入しやすくなる国の「ワイン特区」についても、実現に向けて協力したい考えを明らかにしました。

栃木市では、今年度内に「ワイン特区」が認定されるよう、申請手続きを進めるとしています。

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