県内のニュース

栃木・3県立病院もあり方検討会議 他の公的病院との統合で概ね一致 NHO栃木医療センターなど視野(25/12/16)
老朽化が進む県立がんセンターなど3つの県立病院のあり方を考える検討会議が15日県庁で開かれ、県立病院ではない公的病院と統合し総合病院化する案で委員の考えが概ね一致しました。

統合先としては2次救急を担う「国立病院機構(NHO)栃木医療センター」を推す声が多く、今後、可能性を探ることになります。

県立病院あり方検討有識者会議は、老朽化が進むがんセンターと精神医療を担う岡本台病院、それにリハビリテーションセンターと、それぞれ専門や特色がある3つの県立病院について協議するもので、10月に最初の会合が開かれました。

この中では、患者の高齢化に伴う併存症患者の増加、救急医療や災害医療、新興感染症といった課題に対応するため、「総合病院化」を目指す方向性で一致していました。

2回目の15日の会合では「各病院を総合病院化」する案、「3つの県立病院を統合し、総合病院化」する案、それに「県立病院以外の病院との統合による総合病院化」を目指す案の3つが県から示されました。

委員からは、医師、特に内科医の確保などの観点から「県立病院以外の病院との統合」を推す声がほとんどを占めました。

主な公的病院としては「済生会宇都宮病院」、「JCHOうつのみや病院」などが挙げられましたが、地理的な面や、3次救急を担う済生会宇都宮病院を支援できる点などから「国立病院機構栃木医療センター」を挙げる意見が多く聞かれました。

あわせて岡本台病院については、独立させた形で新しい病院に隣接して置いた方がよいとする意見もありました。

県では、協議の内容を踏まえ、統合の可能性を探ることになります。

県によりますと県立病院ごとに地方独立行政法人を置いているのは栃木と岐阜だけで、県では、3つの県立病院を同じ法人や機構にすることで経営の効率化も図りたい考えです。

これについて異論は出ず、次の会合は来年の2月から3月ごろ開かれる予定です。

県内のニュース

TOPページへ
(c)tochigi-tv