番組案内

祭りの形 〜三重に受け継がれる華〜

[放 送]8月23日(日) 19:00〜19:55
   
 三重は、からくりや山車、漁師文化、信仰など豊かな伝統に支えられた祭りの盛んな地域です。過疎化やコロナ禍を経て、継承に困難を抱える状況の中で観光資源やコミュニティ再生の場として新たな意味も生まれています。2026年、三重県誕生150周年と伊勢志摩国立公園指定80周年を迎える今、祭りを通して三重の現在を見つめます。祭りは神事から始まり、時代を超えて装飾や芸術性を獲得し、産業や地域が生んだフェスティバルも加わりました。儀礼とエンターテインメントを併せ持つ現代の祭りは、どんな機能を果たしているのか。観光ガイドにない、知られざる祭りの世界へと誘います。
  
第3話 伊賀一ノ井松明講の“松明”
    
 奈良県東大寺二月堂で毎年3月に営まれる「修二会(しゅにえ)」は、国家安泰や五穀豊穣などを祈る、千年以上続く伝統行事です。その期間中、12日から14日にかけて練行衆が天人に扮して行われる「達陀(だったん)」の儀式では、勇壮な「達陀松明」が用いられます。 この達陀松明に用いられる松明の材料は、伊賀地域をはじめとする人々の篤い信仰によって寄進されてきました。名張市・伊賀地域では、古くから松明に用いられる木材や藁などの材料を調え、東大寺へと調進しています。堂内で炎を激しく燃え上がらせる達陀松明は、厳かな法要の場を浄化し、祈りの象徴として受け継がれてきました。その迫力ある炎と火の粉が舞う光景は、修二会を象徴する場面のひとつとして、多くの人々の心をとらえてきました。本番組では、松明を通して受け継がれる祈りの形から、材料を寄進する人々の思い、そして長年にわたり支え続けられてきた地域の営みに迫ります。


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