【特集・昭和100年】元運転士が語る 東北新幹線の「これまで」と「これから」
1982年の開業から43年、東京から栃木、そして東北をつなぐ大動脈が紡いだ歴史を、元運転士と振り返ります。
埼玉県にある大宮駅のホームで東北新幹線を見つめる男性。
東北新幹線が開業した当時、運転の業務にあたっていた、元運転士の篠田万亀男(しのだ・まきお)さん(68)です。
高校を卒業して国鉄に就職、東海道新幹線の運転士を経て、25歳という異例の若さで東北新幹線の運転士に抜てきされました。
今回の取材にあたって篠田さんは、当時着ていた運転士の制服を持ってきてくれました。国鉄のマークが施されたボタン、そして裏地には篠田さんの名前が刻まれています。
篠田さんは、自ら撮影した東北新幹線の初代車両、200系の写真とともに開業当時を振り返ります。
東北新幹線は、1982年に日本で3番目にできた新幹線として、大宮駅から盛岡駅の間で暫定的に開業しました。
初めての営業運転その約3年後の1985年には、大宮駅より南の上野駅までが開業するなど段階的に運行区間が拡大。
2010年には、東京駅から新青森駅間の674.9キロメートルという現在の運行区間まで距離を伸ばし新幹線としては最も長い距離の路線となりました。
また、速度も日本一です。東北新幹線が開業した時の最高時速は、先に開業していた東海道・山陽新幹線と同じ210キロでした。
その後、車両の改良を重ね騒音対策を強化することで、徐々に最高速度を上げていきます。
2013年にはE5系「はやぶさ」の最高時速が320キロに引き上げられ、新幹線最速の座に君臨しました。
車両も開業時に導入された200系から大量輸送に特化したE1系などを経て、現在は速度と快適性を重視したE5系が主力になっています。
東京と東北を結びビジネスや観光といった交流を活発にしてきた東北新幹線。
栃木県内には、小山駅に宇都宮駅、それに那須塩原駅に停車駅が設けられ、今では多くの県民とって生活の一部となっています。
現在東北新幹線では、現行の新型車両E8系に続くE10系の導入が検討されています。
再来年の秋以降に走行試験を始める計画だということで、東北新幹線の進化はこの先も続きます。
埼玉県にある大宮駅のホームで東北新幹線を見つめる男性。
東北新幹線が開業した当時、運転の業務にあたっていた、元運転士の篠田万亀男(しのだ・まきお)さん(68)です。
高校を卒業して国鉄に就職、東海道新幹線の運転士を経て、25歳という異例の若さで東北新幹線の運転士に抜てきされました。
今回の取材にあたって篠田さんは、当時着ていた運転士の制服を持ってきてくれました。国鉄のマークが施されたボタン、そして裏地には篠田さんの名前が刻まれています。
篠田さんは、自ら撮影した東北新幹線の初代車両、200系の写真とともに開業当時を振り返ります。
東北新幹線は、1982年に日本で3番目にできた新幹線として、大宮駅から盛岡駅の間で暫定的に開業しました。
初めての営業運転その約3年後の1985年には、大宮駅より南の上野駅までが開業するなど段階的に運行区間が拡大。
2010年には、東京駅から新青森駅間の674.9キロメートルという現在の運行区間まで距離を伸ばし新幹線としては最も長い距離の路線となりました。
また、速度も日本一です。東北新幹線が開業した時の最高時速は、先に開業していた東海道・山陽新幹線と同じ210キロでした。
その後、車両の改良を重ね騒音対策を強化することで、徐々に最高速度を上げていきます。
2013年にはE5系「はやぶさ」の最高時速が320キロに引き上げられ、新幹線最速の座に君臨しました。
車両も開業時に導入された200系から大量輸送に特化したE1系などを経て、現在は速度と快適性を重視したE5系が主力になっています。
東京と東北を結びビジネスや観光といった交流を活発にしてきた東北新幹線。
栃木県内には、小山駅に宇都宮駅、それに那須塩原駅に停車駅が設けられ、今では多くの県民とって生活の一部となっています。
現在東北新幹線では、現行の新型車両E8系に続くE10系の導入が検討されています。
再来年の秋以降に走行試験を始める計画だということで、東北新幹線の進化はこの先も続きます。
