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戦後80年節目に遺族会が戦争語り継ぐ 小学校で語り部の特別授業 宇都宮

今年は戦後80年の節目の年です。戦争の記憶を次の世代に伝えようと、宇都宮市の小学校で2日、語り部による特別授業が行われました。

戦争の講話が行われたのは豊郷南小学校です。

宇都宮市遺族会連合会が戦後80年に合わせて今年度から語り部の活動を行うことになり、小林紀夫会長が6年生約100人に地元の戦争の歴史を伝えました。

小林さんはまず、宇都宮市にはかつて、パラオ諸島に出征した陸軍の師団の司令部が置かれ、終戦の年の7月には、中心部が大規模な空襲を受けて620人以上が亡くなったことを説明しました。

また、現在の清原工業団地付近が陸軍の飛行場だったことや、豊郷地区にある戦地で亡くなった人たちの慰霊碑を紹介しました。

陸軍の宿舎だったという小林さんの家は、疎開してきた人たちが30人以上で生活し、山で木の実などを採って飢えをしのぐ過酷な生活を送っていたということです。

講話では、兵士とその家族とのやり取りが綴られた手紙や戦地に向かった家族の無事を願う「千人針」も披露され児童たちは、平和の尊さについて理解を深めていました。

(児童は)
「宇都宮で空襲があったことは知らなかったので驚いた。戦争をしないようにするのが一番大切だと思う」

「戦争中は外に光を漏らさないように生活していたと聞いて、今では考えられない。
(手紙などに)戦争に行っている人へのメッセージなどが書かれていて心が温まった」
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