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警察官がライフルでクマ駆除可能に 栃木県内のハンターは

全国でクマに人が襲われる被害が相次ぐ中、13日から警察官がライフル銃で駆除することが可能になります。

栃木県内のハンターに見解を聞きました。

(栃木県猟友会 小堀 大助 事務局長)
警察は優秀なので信用しているが、全国の猟友会を束ねる大日本猟友会としては反対の立場。

クマが人里に出没し、人が襲われる被害が全国各地で多発し、今月5日までに13人が亡くなり過去最多となっています。

栃木県ではことし6月、那須塩原市で、山から離れた住宅地では初めて男性がクマに襲わ大けがをしました。

9月からは、住宅地などにクマが出た場合、自治体の判断で銃での駆除が可能になり県外で、わずか2カ月のうちに、合わせて21件、実施されました。

緊急銃猟は、自治体がハンターに依頼して行うことになっていますが栃木県猟友会によりますと現在、県内で登録しているハンターは2000人弱でピーク時の1970年代のおよそ1万8000人に比べ大幅に減少しています。

特に被害が多い秋田県と岩手県には、県外の警察から、銃の扱いに慣れた隊員が派遣されることになり、人材不足で対応に苦しむ現地では、歓迎する声がある一方で、野生動物への射撃は高い技術が必要なだけに効果が限定的なのではという声もあります。
 
(栃木県猟友会小堀 大助 事務局長)
我々ハンターがライフルをつかえるようになるまでは10年経験を積む。それを警察官が1週間程度の訓練でできるのかというのが理由。

2023年2月には小山市内で狩猟中の流れ弾とみられる散弾銃の弾のようなものが見つかる事件があり、周囲の安全確保は、慎重に見極めなければなりません。

(栃木県猟友会 小堀 大助 事務局長)
クマの体内を貫通した弾がどこにいくのかを瞬時に判断して引き金を引く知見と経験をもつハンターが猟友会にいるので、そういう人たちの判断に任せた方がいい場合もある。

県猟友会としては警察官のライフル銃の技術を向上させるためにも依頼があれば講習会を開き協力していきたいとしています。
  
(栃木県猟友会 小堀 大助 事務局長)
協力できるところと難しいところを精査して、協力できるところは最大限協力していくべきと考えている。
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