×
Menu
とちテレHOME

栃木の今が分かる!!NEWS 栃木の今が分かる!!NEWS

県内ニュース

印南蓮を伝えたい 500年の時を経て復活させた印南洋造さん 宇都宮市

宇都宮市にある宇都宮城の跡から発掘した花の実から約500年ぶりの復活を遂げたハスをご存じでしょうか。このハスの魅力を広く知ってもらおうと活動する男性にその思いを聞きました。

自宅の庭に咲いたハスの花を大切そうに見つめる男性。宇都宮市に住む印南洋造さん(76)です。庭には、80種類のハス200鉢が並んでいます。

印南さんがひときわ思いを寄せるハスがあります。自身の名前を冠した「印南蓮」です。宇都宮市の職員として働いていた印南さんは、20年以上前に江戸時代の宇都宮城周辺の絵図に蓮池の文字を確認したことからかつて宇都宮城にあった蓮池の再生を検討する委員会を立ち上げました。2008年には宇都宮城の跡から80粒のハスの実を発掘し、そのうち10粒ほどの発芽に成功しました。発掘した実は放射性炭素による年代測定の結果、最も古いもので約500年前のものだと判明しました。

宇都宮市の平石北小学校です。ここでは、印南さんが提供したハスの根にあたる花レンコンを育て、今年も立派な花を咲かせました。平石北小学校や御幸が原小学校では、子どもたちにハスへの興味を深めてもらおうと、印南さんが校内のハス池を使ったレンコンの栽培・収穫の指導も行っています。

印南さんは「印南蓮を宇都宮市の財産として広めたい」と話します。印南さんをはじめ蓮池再生検討委員会では印南蓮の歴史について「宇都宮城の蓮ものがたり」というタイトルで紙芝居の動画を制作して県立博物館で披露するなど、子どもから大人まで幅広い世代に伝えています。ハスが開花している期間は4日間と短いながらも約500年の時を経て復活した印南蓮は、人々の心を癒し、そして地域や世代をつないでいきます。
画像1