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列車接近情報共有に不備か なぜ起きた? 新鹿沼駅4人死亡事故

東武日光線、新鹿沼駅で20日、作業員4人が除草中に特急列車にはねられ死亡した事故では、現場に見張りの3人を含めて合わせて10人がいました。県警は業務上過失致死の容疑も視野に捜査する方針ですが、なぜ事故が起きてしまったのでしょうか。

除草中の男性作業員4人全員が死亡する大惨事となった今回の事故。東武鉄道は20日、3時間近い記者会見を行い、当時の状況を説明しました。

東武鉄道の説明によりますと、今回現場にいた10人は除草剤の噴霧器を使って作業した4人、作業指揮者1人、作業員2人、見張りが3人という役割でした。

作業員が安全に退避するためには、作業現場から列車までの距離が525m必要で、今回のケースでは、現場から315m離れた踏切付近に「中継見張り員」、80m付近に「列車見張り員」を配置しました。

「中継見張り員」は、列車が来たことを目で見て確認すると「列車見張り員」に知らせます。「列車見張り員」は除草作業の現場から80mの距離でした。

「列車見張り員」が除草作業員に笛やマイクを使って退避を呼びかけ、退避が完了すると黄色い旗を振って「中継見張り員」に合図。旗を見た列車の運転士は警笛を鳴らす、というのが国のルールです。

しかし東武鉄道の会見では、「中継見張り員」の証言として、現場にはいましたが、除草中の作業員に近い「列車見張り員」と意思疎通ができなかったということです。

さらに列車の運転士は、215mの地点で「列車見張り員」が黄色い旗を振っているのを確認し、警笛を鳴らしたと話しているといいます。

列車は時速52キロでホームに進入し、線路上にいた4人と衝突。4人全員が死亡しました。

東武鉄道は、警察の事情聴取などがあったために現場にいた人から事情を聞けなかったとして、速やかに状況を確認するとしています。

国土交通省関東運輸局は20日、東武鉄道に対し、原因究明と再発防止の措置を行い、安全確保に万全を期すよう警告する文書を出しました。
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