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「七十五杯残さず食べろ」 日光山輪王寺で「強飯式」

山盛りのご飯を残さず食べるよう山伏が責め立てる、伝統行事「強飯式」が2日、日光山輪王寺で行われました。

輪王寺の三仏堂で行われる強飯式は、山伏が修行した場所から持ち帰った供え物を人々に分け与えたのが始まりと言われる、日光山に古くから伝わる儀式です。文字通り、ご飯を食べるよう強いることから「日光責め」の名でも知られ、全国でも珍しい行事です。

ろうそくがともりほら貝が鳴り響くなか、「頂戴人」と呼ばれる参加者が山伏姿の僧りょから、3升もの山盛りのご飯を差し出され「七十五杯残さず食べろ」と責め立てられます。

すると、頂戴人たちは食べることができず、おわんを頭の上にかざして許しを求めていました。

強飯式は参列するだけでも難を逃れ福を授かるとされ、参列者は厳かな儀式に見入っていました。

その後は「がらまき」が行われ、訪れた人たちに福が分けられました。
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