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那須清峰高校で南極教室が開かれる OBで第66次南極地域観測隊の大島馨さんが授業

那須塩原市の高校では28日、日本からおよそ1万4千km離れた南極の「昭和基地」を衛星回線で結んで、南極の観測活動について理解を深めてもらおうという教室が開かれました。

「南極教室」が行われたのは、那須清峰高校です。これは南極圏などで観測や研究を行っている国立極地研究所が、南極で観測している隊員とゆかりのある学校を中心に開催しているものです。高校のOBで第66次南極地域観測隊の大島馨さんが、授業を行いました。

大島さんは、那須塩原市内のスキー場で自動車整備士として勤務していた経験を生かして、現在、昭和基地で雪を踏み固める圧雪車の整備を行っています。大島さんから、所属する観測隊には、気象の観測や魚などの生き物の調査をする観測部門と、設備や隊員の管理を行う設営部門があることが説明されると、生徒たちは時折驚きの声をあげながら、先輩の話に耳を傾けていました。

一方、生徒から「南極に行くためにどんなトレーニングをしたか」を問われると、南極に出発する前に、雪山で歩き方の訓練をしたり、AEDを使って救急救命の訓練を行ったりしたことを明かしました。

生徒会長の印南魁人さん:
「一般の企業から、世界につながるような仕事をしているというのは、すごく偉大に感じている。この学校で学んだことを生かして、企業に勤めたときに幅広い分野で、世界に向けて活躍できるような人材になりたいと思う」

第66次南極地域観測隊の大島馨さん:
「私自身、これまで得ることのできたことは、皆さんが今通っている那須清峰高校で得たことが基礎となっている。私が高校で教わった『Spirit・Sense・Manner』もとっても大切なことと感じている」

大島さんたち隊員は、2026年2月に日本に戻ってくるということです。
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