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農産物輸出額8億円超で過去最高に 県議会通常会議で知事明らかに 質問戦始まる

県議会通常会議の質疑質問が30日から始まり、昨年度の県産農産物の輸出額が8億円を超え、過去最高になったことが明らかになりました。

これは、とちぎ自民党議員会の岩崎信議員の農業振興についての質問に対し、福田富一知事が明らかにしたものです。

福田富一知事「牛肉やいちごの輸出量が増加した結果、令和6年度の実績が8億円を超え、過去最高となりました」

県経済流通課によりますと、昨年度の県産農産物の輸出額はおよそ8億円で、これまでの過去最高だった2022年度の5億5900万円を2億4000万円余り上回りました。県は、昨年度の農産物輸出額の詳細を6月6日に発表する見通しです。

また、栃木県の東部と茨城県、それに福島県を結ぶ道路を作る構想について、福田知事は「現在行っている概略ルートの確定に向け、調査・検討をを進める」と述べました。

構想では、茂木町から那須町のおよそ75キロの区間に、新たに、両県の高速道路につながる「高規格道路」の整備を検討していて、有識者懇談会で意見を求め、早ければ今年度を目途に概要をまとめる予定です。

そのほか、コメの価格高騰の問題についてやり取りがありました。

福田知事:「コメ作りは本県農業の要でございます」
岩崎議員:「何でこんなにコメが少なくなってしまったのか。私は不思議でなりません。酒米の価格が上昇して酒造組合でも非常に大変だということなので、しっかり対策をお願いしたい」

県酒造組合では、コメの価格高騰を受けて5月1日に、酒米を仕入れる資金への支援を求める要望書を県に提出しています。

県内で生産される今年の酒米は、酒蔵が希望した量を作ってもらえることになっていますが、酒米から一般米の生産に切り替える農家が出てくると、酒造りに影響が出かねないと心配する声があります。

県酒造組合では「伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産となり、追い風が吹くところで、消費者のことを考えると価格転嫁もできない。農家と酒蔵を守るためご支援をいただきたい」と話しています。