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【特集】「就学猶予」経て特別支援学校へ入学した真岡市の男の子「成長にあった選択」と母確信

早産で小さく生まれ小学校の入学を先延ばしする「就学義務の猶予」。いわゆる就学猶予が去年許可されていた真岡市の7歳の男の子が心身ともに成長し、この春、県内の特別支援学校に入学しました。

就学猶予の期間は、男の子の成長とともに家族にとってどのような時間となったのか話を聞きました。

ことし4月、県立益子特別支援学校に入学したのは、真岡市の小林恵さんの長男・奏明くん7歳です。

毎朝8時過ぎに奏明くんは友だちや上級生たちとスクールバスに乗って特別支援学校へ通っています。

奏明くんは2018年3月28日に予定よりも4カ月早く生まれ、体の大きさは2500グラム未満の低出生体重児の中でも特に小さい493グラムでした。

持病もあって健康に不安を抱え、3歳から通った保育施設では運動や言語の発達の遅れなどから、同じ学年の子どもと同じように行動することが難しかったといいます。

「子どもの成長に合わせて学ばせたい」と感じていた小林さんは、真岡市の教育委員会に、入学を先延ばしにする就学猶予について相談を行いました。

はじめは慎重な姿勢だったという教育委員会は調査や検討を重ねた結果、1年の猶予を認めました。

言葉を発することはありませんが理解できることが増え、自らの意志で手や指を使ってサインを送るなど徐々にコミュニケーションも図れるようになると心の安定にもつながり、のびのびと生活ができるようになったといいます。

そしてこの春、特別支援学校の1年生になった奏明くんはクラスメートの6人の友だちと毎日楽しい学校生活を送っています。

クラスでは連絡帳の入ったクリアケースを友だちに配る当番を任されていて、先生から受け取り、友だちのボックスへ正確に運ぶ様子は頼もしくも感じます。

5月に行われた運動会ではたくさんの観衆に囲まれ慣れない状況でダンスを披露し心も成長している奏明くん。

また学校に通い始めてからは体もしっかりしてきたので風邪も引きにくくなって、体調も整えられるようになったと小林さんは実感しています。

そして奏明くんが学校へ通うようになり「ちょっとした成長もうれしいし、見逃さないように育児をしていきたい」と話しています。
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