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宇都宮市の動物写真家・福田俊司さん ロシア地理学会主催の「クリスタル・コンパス」賞で大賞

30年以上にわたってロシアで野生動物などを撮り続けてきた、宇都宮市に住む動物写真家の男性が5月、ロシア地理学会が主催する自然の保護や普及などに貢献した活動を表彰する賞を受賞しました。

口を血で染めたヒグマ。こちらをじっと見つめるアムールヒョウ。

自然の中で生きる動物たちの豊かな表情を写真で捉えたのは、宇都宮市に住む動物写真家の福田俊司さん76歳です。

福田さんは5月29日、ロシア地理学会が主催する自然の保護や普及などに貢献した活動を表彰する「クリスタル・コンパス」賞で最高賞の大賞を受賞しました。

個人の活動として日本人が賞を受賞するのは史上初の偉業です。

1990年からロシアの極東やシベリアで絶滅危惧種のアムールトラのほかホッキョクグマなどの撮影を行い、その一連の活動が高い評価を得ました。

宇都宮市に生まれた福田さんは、幼少期に夢中になっていた昆虫採集の趣味が高じて、高校生の時に中古のカメラを買い、野生動物の写真を撮り始めました。

2013年には世界的な自然動物写真コンテスト「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」で最高賞を受賞。

世界的な視点から自然を捉えることを意味する「国境なき自然」をモットーにシャッターを切っているといいます。

そんな福田さんが、強く印象に残っているというのが、1999年に撮影したホッキョクグマの親子の写真です。

10日以上待ってようやく姿を現したホッキョクグマ。福田さんはシャッターを切ることに夢中になり、気付くとホッキョクグマが20メートルほどのところまで迫っていたといいます。

国境を越えてつながる自然の姿、福田さんの写真は、動物たちの命の輝きを後世に伝えます。
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