参院選まで約1カ月 白鴎大学の川上高志特任教授に情勢と争点を聞く
今回の参議院選挙を取り巻く情勢や主な争点について共同通信社の論説委員で白鴎大学経営学部の川上高志特任教授に聞きました。
今回の参議院選挙は非改選を含めた定数248議席のうち選挙区の74議席と比例代表の50議席をあわせた改選124議席と東京選挙区の非改選の欠員1議席を補充した125議席が争われます。
このうち栃木を含めた全国に32ある改選一人区の勝敗が全体の帰趨を決める重要な選挙になると共同通信社の論説委員で白鴎大学経営学部の川上高志特任教授は指摘します。
(とり:白鴎大学経営学部 川上高志特任教授)
「本来、参議院選挙というのは政権を選ぶ選挙ではない。3年ごとに半数の議席が改選される。政権に対する中間評価という位置づけ。ところが今回の参院選はまったく意味が違う。石破政権は衆議院で過半数の議席を持たず少数与党政権。参議院でもし非改選の議席と合わせて過半数を割るということになれば石破首相の進退問題に直結する。野党が結束をして一本にまとまれば政権交代も起きる可能性も含む参院選。今回の参院選は“政権選択の選挙!”
そのうえで主な争点について聞きました。
(とり:白鴎大学経営学部 川上高志特任教授)
短期的な争点としては物価高騰対策。各党ともそこに重点をしぼってくる。野党各党はそれぞれ若干中身は違うが基本的には消費税の減税を訴えている。自民公明両党は給付金という形を公約に盛り込んでいる。これが本当に物価高対策としてどちらが有効なのかまず最初の争点。さらに物価高騰の中でも今一番注目されているコメの問題。さらにこの国会で持ち越しとなった「政治と金の問題」。「政治資金規正法」や「企業団体献金」の取り扱いをどうするのかという問題。「選択的夫婦別姓」の導入に対する議論も持ち越しになった。
一方、中長期的な視点で各政党が本質的な問題にどう向き合うかも重要と指摘します。
(とり:白鴎大学経営学部 川上高志特任教授)
各政党の公約は目先の対策については触れているが本当に30年40年50年と社会保障制度や地域の暮らしが維持できていくかどうか、その本質的な問題にちゃんと踏み込んでいるか、そこが一番国民の問題意識との乖離というところがあるのではないか。そこが深まっていけばいわゆる政党不信というところにつながる。今回の選挙は一つの既成政党不信これが一つの争点・ポイントになる。
今回の参議院選挙は非改選を含めた定数248議席のうち選挙区の74議席と比例代表の50議席をあわせた改選124議席と東京選挙区の非改選の欠員1議席を補充した125議席が争われます。
このうち栃木を含めた全国に32ある改選一人区の勝敗が全体の帰趨を決める重要な選挙になると共同通信社の論説委員で白鴎大学経営学部の川上高志特任教授は指摘します。
(とり:白鴎大学経営学部 川上高志特任教授)
「本来、参議院選挙というのは政権を選ぶ選挙ではない。3年ごとに半数の議席が改選される。政権に対する中間評価という位置づけ。ところが今回の参院選はまったく意味が違う。石破政権は衆議院で過半数の議席を持たず少数与党政権。参議院でもし非改選の議席と合わせて過半数を割るということになれば石破首相の進退問題に直結する。野党が結束をして一本にまとまれば政権交代も起きる可能性も含む参院選。今回の参院選は“政権選択の選挙!”
そのうえで主な争点について聞きました。
(とり:白鴎大学経営学部 川上高志特任教授)
短期的な争点としては物価高騰対策。各党ともそこに重点をしぼってくる。野党各党はそれぞれ若干中身は違うが基本的には消費税の減税を訴えている。自民公明両党は給付金という形を公約に盛り込んでいる。これが本当に物価高対策としてどちらが有効なのかまず最初の争点。さらに物価高騰の中でも今一番注目されているコメの問題。さらにこの国会で持ち越しとなった「政治と金の問題」。「政治資金規正法」や「企業団体献金」の取り扱いをどうするのかという問題。「選択的夫婦別姓」の導入に対する議論も持ち越しになった。
一方、中長期的な視点で各政党が本質的な問題にどう向き合うかも重要と指摘します。
(とり:白鴎大学経営学部 川上高志特任教授)
各政党の公約は目先の対策については触れているが本当に30年40年50年と社会保障制度や地域の暮らしが維持できていくかどうか、その本質的な問題にちゃんと踏み込んでいるか、そこが一番国民の問題意識との乖離というところがあるのではないか。そこが深まっていけばいわゆる政党不信というところにつながる。今回の選挙は一つの既成政党不信これが一つの争点・ポイントになる。