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カメムシが例年の2倍発生 コメへの影響懸念

コメの価格高騰が家計に大きな影響を与える中、もう一つのコメ問題があります。

栃木県内では、これから収穫を迎える稲穂を食い荒らすカメムシが例年の2倍多く発生して収量減少への影響が心配されています。

茶色の斑点がついた米粒。見た目が悪く、コメの品質を下げる原因のひとつです。

この被害を与えているのがカメムシです。

稲の穂が出た後、籾からデンプンを吸い、そのあとにカビが発生するため米粒が斑点状に変色してしまうのです。

今年、県内では、コメを食べるクモヘリカメムシやイネカメムシなど「斑点米カメムシ類」と呼ばれるカメムシが平年のおよそ2倍多く確認されています。

コメの品質低下や収穫量の減少が懸念されることから県は今月14日、「斑点米カメムシ類」発生の注意報を12年ぶりに発表しました。

県農業総合研究センターによりますと、暖冬の影響で冬を越したカメムシの成虫が多かったことに加え、6月以降、気温が高く雨が少ない状態が続き、増殖するのに最適な環境が整っていたことが、大量発生の要因だということです。

県では米農家に対して、カメムシが集まりやすい雑草を取り除いたり、適切に農薬をまいたりして被害の対策をしてほしいと呼びかけています。
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