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今年植樹400年 日光杉並木街道 地元の小学生が4キロ歩いて見学

日光杉並木街道の植樹は江戸時代から始まり、今年は400年の節目の年に当たります。日光市では2日、貴重な文化財を知ってもらおうと、地元の子どもたちによる杉並木街道をめぐる見学会が行われました。

日光杉並木街道は、日光東照宮にまつられる徳川家康の家来だった松平正綱が、家康への尊敬の気持ちを示すため、東照宮の参道として街道に杉を植えたことがきっかけと考えられています。

今年は植樹から400年の節目の年を迎えるため、貴重な文化財について知ってもらおうと、これを記念した見学会が開かれ、市内の子どもたちとその保護者あわせて21人が参加しました。

(日光市文化財課 加藤彩花主事)
「杉の生えている「場所」と「杉そのもの」両方が文化財に指定されています。両方指定されているのは日本で日光杉並木街道だけなんです」

説明を受けたあと、参加者は日光杉並木街道に移動。7本の杉が身を寄せて1つの株になった「七本杉跡」、それに1868年の戊辰戦争で新政府軍によって打ち込まれた砲弾の跡が残る杉など、往復でおよそ4キロの道のりを歩きながら見学しました。

県などによりますと、杉並木の杉の数は今年3月時点で1万2千42本あり、ここ60年間でおよそ4千本減っています。子どもたちは、杉を保護するために現在は県が企業や個人に杉を1本1千万円で購入してもらう「日光杉並木オーナー制度」を設けていることなどを学びながら、文化財を守ることへの苦労や歴史の重みについて理解を深めていました。