×
Menu
とちテレHOME

栃木の今が分かる!!NEWS 栃木の今が分かる!!NEWS

県内ニュース

クマから身を守るための知識を専門家に学ぶ 那須塩原市の東那須野中で講演会

クマの出没が相次ぎ、人が襲われてけがをするなどの被害が発生している、那須塩原市の中学校で4日、クマの専門家による講演会が開かれ、生徒たちはクマから身を守るための知識を学びました。

那須塩原市の東那須野中学校で、クマの専門家による講演会が開かれ、全校生徒や保護者など合わせておよそ340人が出席しました。

クマの行動や人との関わりについて研究を重ねている専門家は、「クマ出没から子どもを守る」をテーマに講演しました。那須塩原市内ではクマの目撃情報が相次いでいて、ことし6月と7月には、クマに人が襲われる被害が立て続けに3件あり、このうちの1件は、山から離れた住宅街で発生しています。夏休み前の2週間は、子どもたちの安心・安全の確保のため、保護者による登下校の送迎を実施しています。

こうしたことを受けて講演会は、専門家からクマに関する正しい情報を知ることで、生徒に自ら身を守る行動を身につけてもらい、地域全体で安全意識を高めようと開催されました。

講話では毛皮や頭の骨、それに生態を記録した映像などで、クマがどんな動物なのかを説明しました。クマは意外と身近なところにいて、出没する可能性は十分にあるとしたうえで、「一番はクマと出会わないようにすることが大切」と話しました。

一方、クマに出会ってしまった場合は、「刺激せずに、静かに、落着いて、ゆっくり離れることが大切」と述べました。万が一、襲われた場合は、頭と首、おなかを守る態勢をとるようにアドバイスし、参加者全員で実際にこの姿勢を試してみました。