福島・双葉郡の現状 県内への避難者など30人が語り合う 小山市
東日本大震災の発生から来年で15年が経とうとする中、東京電力福島第1原子力発電所の事故で多くの住民が避難を強いられた福島県双葉郡の現状を語りあうイベントが、23日、小山市で開かれました。
小山市大谷市民交流センターで開かれた「双葉郡を語ろう!in小山」には、双葉郡出身で今はほかの県で暮らしている人など、県内外から約30人が参加しました。
会では、浪江町出身の歌人・三原由起子さんと、企画した双葉町出身で小山市在住の北村雅さんが対談し、震災直後に撮影された写真と、今の町を見比べました。
参加者からは震災直後の写真を見て「ああ、あそこか」と懐かしむ声や、馴染みの施設が取り壊され、景色が変わっていることに驚く声が聞かれ、地元や事故への思いなどを語り合う時間も設けられました。
また、双葉郡がある地域は栃木とも関係が深い二宮尊徳が、同じように農村の立て直しをした縁もあり、歴史学者の西村慎太郎さんが「双葉郡域の二宮仕法」と題して講演を行いました。
南相馬市から避難し、茨城県結城市から来た男性は「避難者ではない人にも見てほしい。浪江町の街中を通ると、建物があまりにも無いから」と話し、双葉町から避難し、下野市に住む男性は「明後日、うちの解体のために打ち合わせに故郷に行く。悲しい気持ちでいっぱい」と話しました。
主催した北村さんによりますと、小山市には現在1千人以上の被災者が暮らしていますが、震災から14年経ち、集まる機会も減ってきたことから被災者同志の交流につなげたかったということです。
北村さんは「今いろいろなところで集まりが縮小している。ちっぽけに思われるようなことでも話し合うのが大事だと、このごろまた強く思うようになりました」と話しました。
小山市大谷市民交流センターで開かれた「双葉郡を語ろう!in小山」には、双葉郡出身で今はほかの県で暮らしている人など、県内外から約30人が参加しました。
会では、浪江町出身の歌人・三原由起子さんと、企画した双葉町出身で小山市在住の北村雅さんが対談し、震災直後に撮影された写真と、今の町を見比べました。
参加者からは震災直後の写真を見て「ああ、あそこか」と懐かしむ声や、馴染みの施設が取り壊され、景色が変わっていることに驚く声が聞かれ、地元や事故への思いなどを語り合う時間も設けられました。
また、双葉郡がある地域は栃木とも関係が深い二宮尊徳が、同じように農村の立て直しをした縁もあり、歴史学者の西村慎太郎さんが「双葉郡域の二宮仕法」と題して講演を行いました。
南相馬市から避難し、茨城県結城市から来た男性は「避難者ではない人にも見てほしい。浪江町の街中を通ると、建物があまりにも無いから」と話し、双葉町から避難し、下野市に住む男性は「明後日、うちの解体のために打ち合わせに故郷に行く。悲しい気持ちでいっぱい」と話しました。
主催した北村さんによりますと、小山市には現在1千人以上の被災者が暮らしていますが、震災から14年経ち、集まる機会も減ってきたことから被災者同志の交流につなげたかったということです。
北村さんは「今いろいろなところで集まりが縮小している。ちっぽけに思われるようなことでも話し合うのが大事だと、このごろまた強く思うようになりました」と話しました。