認可外保育施設乳児死亡事件 検証委設置条例案が可決 宇都宮市議会
11年前(2014年)、宇都宮市の認可外保育施設で乳児が熱中症で死亡した事件をめぐり、市が市議会に提出した外部の有識者による「検証委員会」を設置する条例案の採決が30日、行われ全会一致で可決されました。
この事件は2014年7月、宇都宮市の認可外保育施設で当時生後9カ月だった山口愛美利ちゃんが宿泊保育中に熱中症で死亡したもので市と施設側の対応に問題があったとして双方に賠償責任を求める判決がおととし(2023年)確定しています。
再発防止に向けた検証について遺族はこれまで公平性や中立性の観点から検証委員会を完全に独立した第三者で構成することを求めていました。
これを受け市は、検証委員会を設置する方針を決め、8月26日に開会した市議会に関連する条例案を提出しましたが、その後、遺族から「市と関係性のない委員を選出すること」や「報告書の作成に市が関与しないこと」などを条例に明記すべきと指摘する意見が市議会に寄せられていました。
そのため市は、検証委員会の組織体制をより明確にするため当初の条例案に「市の事務事業と関係性のない委員の選出」や「報告書の作成の主体を検証委員会とすること」などの内容を加えました。
条例案は30日開かれた常任委員会での審議・承認を経て採決が行われ全会一致で可決されました。
市は早ければ年内にも委員会を開催する方針で委員となる弁護士や医師などの推薦依頼を10月1日にも県外の団体へ行うということです。
この事件は2014年7月、宇都宮市の認可外保育施設で当時生後9カ月だった山口愛美利ちゃんが宿泊保育中に熱中症で死亡したもので市と施設側の対応に問題があったとして双方に賠償責任を求める判決がおととし(2023年)確定しています。
再発防止に向けた検証について遺族はこれまで公平性や中立性の観点から検証委員会を完全に独立した第三者で構成することを求めていました。
これを受け市は、検証委員会を設置する方針を決め、8月26日に開会した市議会に関連する条例案を提出しましたが、その後、遺族から「市と関係性のない委員を選出すること」や「報告書の作成に市が関与しないこと」などを条例に明記すべきと指摘する意見が市議会に寄せられていました。
そのため市は、検証委員会の組織体制をより明確にするため当初の条例案に「市の事務事業と関係性のない委員の選出」や「報告書の作成の主体を検証委員会とすること」などの内容を加えました。
条例案は30日開かれた常任委員会での審議・承認を経て採決が行われ全会一致で可決されました。
市は早ければ年内にも委員会を開催する方針で委員となる弁護士や医師などの推薦依頼を10月1日にも県外の団体へ行うということです。