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壬生とハワイの結びつき紹介 企画展「子爵 鳥居忠文とハワイ王国」 壬生町立歴史民俗資料館

明治時代の壬生藩最後の藩主・鳥居忠文にまつわる企画展が壬生町で始まり、町とアメリカのハワイとの意外な結びつきを紹介しています。

壬生町立歴史民俗資料館で11月から開かれているのは、企画展「子爵 鳥居忠文とハワイ王国」です。

鳥居忠文は明治維新後に岩倉使節団の一員としてアメリカに渡り、帰国して子爵となった後、外務省に勤務しその後、ハワイ王国の総領事代理を務めた人物です。

企画展では、鳥居の功績を絵画や文書などおよそ60点で紹介しています。

明治政府が公認した日本からハワイ王国への移民、「官約移民」が1885年に初めて上陸してから、ことしは140年の節目の年に当たります。日本人移民の当時の労働環境は過酷なものがあり、鳥居は移民事業を進める一方でハワイ王国との懸け橋となって奔走し、日本人移民の労働条件の改善や生活環境の向上のため力を尽くしました。

企画展の会場には、ハワイのサトウキビ畑で働く日本人労働者を描いた絵画などが特別公開されています。また、官約移民としてハワイに渡った日本人が暴行を受け殺害されたリンチ事件について、日本の外務省に報告するため鳥居が捜査状況を記録した機密文書も初公開されています。

企画展「子爵 鳥居忠文とハワイ王国」は、12月21日まで開かれています。
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