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「象嵌」で描く樹林文様…益子焼の陶芸家 佐伯 守美さん 作陶50周年を記念し特別展

樹木をモチーフにした作風で知られる芳賀町在住の陶芸家、佐伯守美さんの活動50周年を記念した特別展が益子町のギャラリーで始まりました。

四季のうつろいから得た感動を土に込め、樹木など自然の様を陶芸で表現した作品の数々…。

益子町の「やまに大塚」2階のギャラリー緑陶里で開かれている作品展です。

(陶芸家 佐伯守美さん)「私を支えてくれた50年間の出会い。そういうものが私を高めてくれていると思っているので」

佐伯さんは1949年、彫刻家の父・佐伯留守夫さんの長男として生まれ、東京藝術大学大学院を経て陶芸の道を歩み始めました。

特徴とされる樹林の文様は、形を整えた器を彫り、そこに粘土をはめて、さらに削る、「象嵌」という手法で生み出されます。

来年には喜寿を迎える佐伯さん。会場にはこの数年で製作した作品およそ150点が展示されています。

日光や那須の山々の稜線、夕日に映える木々のシルエットなど、栃木県の豊かな自然から形作られる佐伯さんの独創的な世界を体感することができます。

(陶芸家 佐伯守美さん)「いろんなことに感動したり、草刈りやりながらとか、畑を作って野菜をつくったりとか、果樹を植えたりとか…。変化の中で感動したものを記録していきたい。私は私の心に残っている心象風景を陶芸で表現している」

佐伯さんの作品展は12月7日まで開かれています。