×
Menu
とちテレHOME

栃木の今が分かる!!NEWS 栃木の今が分かる!!NEWS

県内ニュース

虐待から児童を守るために 児童相談所と警察が合同訓練 宇都宮

栃木県内で児童虐待への対応件数が増加傾向にあるなか、児童相談所と警察で連携強化をはかるため、27日、宇都宮市にある警察学校で合同訓練が行われました。

児童相談所と警察は児童虐待とみられるケースに迅速に対応するため、毎年訓練を行っています。

27日は、児童相談所の職員と警察官、約60人が参加し、児童虐待の疑いがあるケースを想定して3つの対応について訓練しました。

このうち児童相談所による立ち入り調査では、声を荒げる母親を警察官が止め、職員が児童を保護するまでの流れを確認しました。

また、立ち入り調査に応じず、児童の安否を確認できないケースでは、裁判所の許可を得て強制的に調査する「臨検・捜索」が可能となります。

職員がドアのチェーンを切って家に入り、押し入れの中から手足を縛られた児童を保護しました。

児童相談所と警察では、それぞれの役割を認識し、児童の安全確保に向けて連携を深めていました。

県によりますと、県内における2024年度の児童虐待の対応件数は1852件と過去最高になりました。

2025年10月末時点の速報値で、昨年度の同じ時期と比べて62件上回っているということです。

(栃木県中央児童相談所 佐山恵子参事兼所長)
「まずは親が虐待と認識し、再び一緒に暮らせるように改善をはかる」

(栃木県警察本部生活安全部 大渕美湖人身安全対策指導官)
「早期発見により子どもを守るために連携して取り組んでいく」