カスハラで精神疾患 勤務していた農業機械販売会社を提訴
2006年に農業機械の販売会社で働いていた男性が、客から不当な要求などを受けるいわゆるカスタマーハラスメントの被害を受けたのに、会社が適切な対応をせず精神疾患を発症したとして、男性の妻が会社に損害賠償を求めた民事裁判の第1回口頭弁論が18日宇都宮地方裁判所で行われました。
訴状などによりますと、農業機械の販売会社「エム・エス・ケー農業機械」の栃木営業所の所長だった藤田和明さんは、2006年の10月から11月にかけてビニールハウスの建築などを相談された客の農家から「見積もりが高すぎる」や「今後何があっても知らない」などと言われ、退職届を書くよう迫られたということです。
藤田さんは上司に相談したものの、「警察へ行ったらお前の将来はないぞ」や「奥さんと一緒に行ってこい」などと言われたことから、妻とともに客のところへ謝罪に行ったといいます。
その後11月から職場を休み、精神疾患の診断を受けたことで、2008年に宇都宮労働基準監督署から労災と認定されました。
藤田さんは2024年に別の病気で亡くなっていることから、代わりに藤田さんの妻が会社に対し、安全配慮義務違反などがあったとして、4,500万円余りの損害賠償などを求めています。
裁判の意見陳述で証言台に立った藤田さんの妻は、「会社という組織が個人を使い捨てていると強く感じる。今後、私たちのような家族を二度と出してはならない」などと訴えました。
これに対し会社側は、請求の棄却を求め争う構えを示しました。
今回の訴えについて、会社側はとちぎテレビの取材に対し、「係争中の案件につき、詳細なコメントは差し控える。当社の主張は今後裁判所にて行う」としています。
訴状などによりますと、農業機械の販売会社「エム・エス・ケー農業機械」の栃木営業所の所長だった藤田和明さんは、2006年の10月から11月にかけてビニールハウスの建築などを相談された客の農家から「見積もりが高すぎる」や「今後何があっても知らない」などと言われ、退職届を書くよう迫られたということです。
藤田さんは上司に相談したものの、「警察へ行ったらお前の将来はないぞ」や「奥さんと一緒に行ってこい」などと言われたことから、妻とともに客のところへ謝罪に行ったといいます。
その後11月から職場を休み、精神疾患の診断を受けたことで、2008年に宇都宮労働基準監督署から労災と認定されました。
藤田さんは2024年に別の病気で亡くなっていることから、代わりに藤田さんの妻が会社に対し、安全配慮義務違反などがあったとして、4,500万円余りの損害賠償などを求めています。
裁判の意見陳述で証言台に立った藤田さんの妻は、「会社という組織が個人を使い捨てていると強く感じる。今後、私たちのような家族を二度と出してはならない」などと訴えました。
これに対し会社側は、請求の棄却を求め争う構えを示しました。
今回の訴えについて、会社側はとちぎテレビの取材に対し、「係争中の案件につき、詳細なコメントは差し控える。当社の主張は今後裁判所にて行う」としています。
