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宇都宮地区のJRバス 89年の歴史に幕 地域の公共交通は再編

宇都宮市やその周辺で運行してきたジェイアールバス関東宇都宮支店は、31日で路線バスを廃止し、89年の歴史に幕を下ろします。

ジェイアールバス関東宇都宮支店は、戦前の1937(昭和12)年、すでに開業していた烏山自動車区の宇都宮派出所として誕生しました。もともと鉄道の敷設を想定していたところに先行してバスを導入したという性格を持ち、31日をもって残っていた5つの路線が廃止され、宇都宮支店自体も閉鎖されます。

宇都宮市によりますと、LRTの清原トランジットセンターに接続するバスの利用者が、平日1日あたり81人、1便あたりでは4.3人にとどまっていました。ジェイアールバス関東の関係者は「コロナ禍で激減した乗客数が回復しなかった。県都宇都宮からの撤退はとても残念だ」と話します。

宇都宮市東部や芳賀地域北部の路線バスは、LRT開業後、清原・芳賀のトランジットセンターに接続する体系に整理され、LRTとバス・地域内交通でネットワークを形成する方式は注目を集めました。

しかしLRTの好調ぶりに反して路線バスの乗客数の減少が著しく、バス会社と沿線の3つの市・町に県も加わった協議会で、自治体の財政支援が難しいこと、既存の公共交通手段の活用で現在の利用者の生活交通を確保できると判断され、今回の路線バス廃止に至ったものです。

今後、宇都宮市では既存の地域内交通に加え、ジャンボタクシーを利用した実証運行の実施、芳賀町と市貝町では既存のデマンドタクシーを活用することになっています。全国的に地方の公共交通の確保は厳しさを増していて、今後の取り組みが注目されます。