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なぜ宇都宮の市街地に? 宇都宮大学で野生動物研究の専門家に聞く

なぜ宇都宮市の中心部にクマが出没したのでしょうか。
野生動物の研究を行っている専門家に話を聞きました。

宇都宮大学未来農学共創センター野生生物管理部門の小寺祐二准教授です。

イノシシやクマなど野生動物を専門に研究を行っています。

小寺准教授によりますと2023年に宇都宮市の中心部でイノシシが目撃されていたことから、クマもいつか市街地に出没するだろうと考えていたということです。

その理由はクマの生息区域の拡大にあります。
2018年の環境省の調査で、山間部が多い日光市と隣接する宇都宮市北部では、ツキノワグマが確認されていました。

さらにクマが市街地に出てきたのは、宇都宮市内の緑地の分布が関係しているのではないかと説明します。

宇都宮大学 小寺祐二准教授:
「今回のクマは長岡公園のあたりから出没して、南下をして県庁の方に出てきている。可能性として考えられるのは、地形的に緑地が宇都宮市街地の方に突き出した岬状になっていて、クマを誘導しやすい状況があったと思われる。その後、街中に出てしまった個体は、いよいよこちら側まで行くと戻るところがなくなっていくので、釜川の横の歩道や暗がりを目指した可能性があり、オリオン通りを横断してしまったと考えている」

また小寺准教授は樹木にも注目しています。
それはサクラの木です。

この季節、サクラの木には実がなり、地面にも落ちています。
付近でクマの目撃情報があった、宇都宮大学の峰キャンパスの敷地内にあるサクラの木も実を付けていました。

クマはクワの実やサクランボなど液体が出てくる甘い実を好むといい、誘引された可能性も指摘します。

宇都宮大学 小寺祐二准教授:
「もしかすると、今の季節だとサクラの実がなっていて、河川敷にそれを食べに来ていたものがなんらかの拍子で驚いて南下を始めて、戻れなくなってしまったということが考えられる」

小寺准教授は、クマが街中に出没した場合の対応の難しさを口にし、まずは、誘引しすいものや生息しやすい緑地を整備することが、今後重要になると話します。

宇都宮大学 小寺祐二准教授:
「ツキノワグマに関しても出没してしまうリスクがあると皆さんに心にとめておいてほしい。それを防ぐには緑地帯の連続したものを分断することを考えていかなければならないが、それはすぐにできることではないと思うので、出てきたものがあれば可能な限り早く対応することができれば良いと思っている」