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【報道特集】栃木県初の小型嘱託警察犬「カノン」 今年デビューで早くも大活躍 自慢の嗅覚とは?

体長44cm、体重5.5kg
小さな体に大きな期待がかかるオスのジャック・ラッセル・テリアのカノン8歳。
栃木県初の小型警察犬です。

カノンは、栃木市で道に迷った高齢者を発見し保護したとして5月、訓練士の飯田早希さんとともに警察から表彰されました。

お手柄をあげたのは2026年2月の夜、栃木市内に住む84歳の男性の行方が分からなくなったと、家族から届け出を受けた警察から捜索を依頼され、飯田さんとともに追跡活動を実施しました。
約3時間捜索しましたが見つからず打ち切りとなりますが、飯田さんとカノンは諦めず、車で自宅に戻る途中歩いている男性を発見。
男性は無事に保護されました。

元々、活発な性格で好奇心が旺盛だったカノンは、2歳の頃から服従訓練に取り組むと才能が花開き、全国大会で優勝するほどの実力を身に着けました。
飯田さんの自宅には、カノンがこれまでに獲得した数々のトロフィーや記念のロゼットが飾られています。

一方の飯田さんも、警察犬の指導士のほかに別の一面があります。
心理カウンセラーやペットフーディストなどの資格を持ち、愛犬の健康を考えたフードの開発に取り組んでいます。

こうした中でカノンと一緒に社会の役に立ちたいと考えるようになりました。

栃木県で警察犬になるためには、あるハードルがありました。
これまではシェパードやゴールデンレトリバーなど、中型犬から大型犬で日本警察犬協会が指定する7つの犬種に限られ、1年に1度だけ開催される審査会で合格する必要があったのです。

しかし様々な犬種の特性を生かし優秀な警察犬を確保するため、2024年の審査会から制限が撤廃されました。

飯田さんとカノンは2026年10月に初めて審査会に挑戦し、見事合格。
しかも県内初の小型警察犬が誕生しました。

カノンは、3か月後の2026年1月に警察犬としてデビューすると、初めての出動からわずか3回目で行方不明者を発見することに成功したのです。

ではカノンのその実力を見てみましょう。

嘱託警察犬は大きく分けて3つの分野で審査を行います。
カノンが合格したのはそのうちの一つ、犬の強み「嗅覚」を生かして、行方不明者や犯人の行方を追う「足跡追及」です。

この日、カノンは飯田さんとドッグトレーナーの関本幹人さんと一緒に練習のため公園を訪れました。

関本さんが、自分の臭いをつけた布や紙、木片を遺留品に見立てて地面に置き、足跡をつけていきます。
カノンに、捜索するための臭いを嗅がせて、足跡追及スタートです。
地面に残った足跡の臭いを嗅ぎながら、途中に置かれた遺留品を次々と見つけていきます。

ジャック・ラッセル・テリアは、元々、狩猟で活躍していた犬種。
嗅覚と、小型犬ならではの小回りを利かせて見事な捜索能力を見せてくれました。

続いて、ほぼ初対面の記者で検証してみます。
カノンは順調に遺留品を見つけていき、そしてついに。
わずかな時間で、離れた場所にいる記者を見つけることができました。

飯田さんはカノンのほかに2頭犬を飼育していて、こちらはそのうちの1頭、オスのエアデール・テリアのアステル・2歳です。
カノンを先輩として見習いながら、アステルも警察犬を目指して一緒に訓練しています。

栃木県警によりますと、県内で2026年1月から4月末までの間、警察犬が出動した件数は55件となっていて、前の年の同じ月と比べて20%増加しています。

出動要請のほとんどが行方不明者の捜索となっています。

警察犬としてデビューしてからおよそ半年のカノン。
多くの人の役に立ちたい。
小さな鼻の捜査官は、日々、その能力を磨いています。