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【特集】野岩鉄道会津鬼怒川線 開業40周年 入社2年目&今年入社の兄弟「鉄路守る」

日光市と福島県を結ぶ第3セクター、野岩鉄道会津鬼怒川線が9日、開業40周年を迎えました。住民にとって「悲願の開業」でしたが、現在は乗客の減少で厳しい状況が続いています。そんな中、野岩鉄道に未来を担う10代の新入社員が入りました。

野岩鉄道は、会津地方と東京を直結する目的で大正時代に計画され、一時は旧国鉄の財政難で建設が凍結されたものの、第3セクター方式で開業しました。

開業から40年。この記念すべき年に入社したひとりの青年がいます。18歳の内田后騎さん。さらに会社には入社2年目の20歳、内田慎太郎さんがいます。2人は兄弟なのです。

内田さん兄弟は、野岩鉄道の駅がある日光市の川治地区で生まれ、幼い頃から鉄道に興味を持ち、野岩鉄道のファンになりました。

(弟・后騎さん)「小さい頃から(近所の高台に登り)おもちゃを持って電車に手を振っていました」

会社で二人そろってインタビュー。こんなことは今までなかったと話します。

(兄・内田慎太郎さん)「弟は頑張り屋さん。車掌ひとり立ち業務初日から異常時(※遅延など)だったんですが、すんなり乗り終えたみたいなので、本当に頑張ったなと」

(弟・内田后騎さん)「話を聞いて参考にして…兄の背中を追って仕事をしています」

(兄・内田慎太郎さん)「参考になっているのであればよかったと思います」

勤務時間、行程も全く違う2人ですが、取材中「すれ違い」の場面が多くみられました。

(内田后騎さん)「今、兄と目があいました」

(内田慎太郎さん)「今、弟と目があいました」

開業から40年。野岩鉄道に限らず地方の鉄道会社は厳しい経営状況にあり、今年に入って旅行料金がさらに高騰した影響で需要が停滞、追い打ちをかけました。

そうした中、野岩鉄道はイベント列車、貸し切り列車を積極的に運行しています。2両編成の1両が畳敷きの「やがぴぃカー」はひと編成まるごと貸し切れます。

(「やがぴぃカー」乗車の男性)「掘りごたつは落ち着きますね。岡山から来たんですが、西日本にはないんですよ」

また、地元の日本酒が列車で心行くまで味わえる「角打ち列車」が大人気。9月は福島の地酒を集め、にぎわいをみせました。

(角打ち列車に乗車の夫婦)「角打ち列車に引き付けられるのは『お酒が飲める』『列車内で非日常感が味わえる』『野岩鉄道からの景色が大好き』だから」

(野岩鉄道 二瓶正浩社長)「我々は稼げる力を多角化しようと思っています。その一つの柱が角打ち列車です」

兄弟で野岩鉄道で働く内田慎太郎さん、后騎さんに今後を聞きました。

(内田慎太郎さん)「沿線の魅力を兄弟二人で発信していけたら。私は運転士の資格を取れるよう頑張りたい」

(内田后騎さん)「40周年の節目に会社に入れたのは、先輩方が築き上げてくれたからこそ。感謝しながら、そして自分がこれから野岩鉄道を背負っていくんだということを胸に刻みながら頑張っていきたい」

若い力が、次の時代を走る力になります。