×
Menu
とちテレHOME

栃木の今が分かる!!NEWS 栃木の今が分かる!!NEWS

県内ニュース

コウノトリのひな3羽の姿を確認 その後1羽が親鳥に間引かれる

栃木県の最南端にある渡良瀬遊水地で巣を作った国の特別天然記念物、コウノトリのひなが2025年も誕生しその姿が確認されました。

親鳥からエサをもらおうと次々に巣から顔を出す3羽のコウノトリのひな。

渡良瀬川流域で環境の保全などに取り組む「NPO法人わたらせ未来基金」の青木章彦理事長が2日、撮影に成功しました。

確認されたのは、コウノトリの9歳の雄「ひかる」と5歳の雌「レイ」のペアから生まれたひなで、渡良瀬遊水地でのひなの誕生は6年連続です。

これまでにライブカメラの映像などでは親鳥がひなのためにエサを吐き出すような行動が確認されていて、3月28日にふ化したと見られています。

小山市は今後、5月中旬までに個体を識別するための足環をヒナに装着するほか5月下旬に命名式を予定していて、6月上旬ごろまでには巣立つ見込みだということです。

また今回ふ化した3羽のひなですが、4日午前9時すぎに親鳥が1羽を巣の外に落とす様子が市のライブカメラで確認されたということです。

これは「間引き」と呼ばれ、複数いるひなのうち小さかったり弱ったりしている個体を親鳥が死なせる行動です。

残ったひなにたくさんエサを与え、巣立つ可能性を高めることなどが目的と考えられています。

市の担当者は、ふ化したと見られる3月28日から雨などで気温の低い日が続きひなが弱ったのではと見ています。

間引きされたひなは、兵庫県にあるコウノトリの研究施設に送られ、間引かれた原因などを調査するということです。
画像1