かつて普及した「氷冷蔵庫」を製作 日光市の「氷屋徳次郎」 万博に出展も
大阪・関西万博で、栃木県のブースに天然かき氷を出店する予定になっている、日光市の天然氷の蔵元が、電気冷蔵庫の前に普及した「氷冷蔵庫」を製作しました。「氷冷蔵庫」は、万博の会場にも出展しお披露目されます。
「氷冷蔵庫」を製作したのは、日光の名物となっている天然氷の、蔵元「氷屋徳次郎」です。
完成した「氷冷蔵庫」は、高さ1メートル、幅と奥行きがそれぞれ60センチで、容量はおよそ125リットルです。天然氷の塊を入れ、ほぼ1日冷やすことができると言います。
「氷冷蔵庫」は、明治時代後期ごろから昭和30年代ごろまで普及し、冷蔵庫の上の段には氷の塊を入れ、その冷気で下の段に入れた食品などを冷やします。
4代目店主の山本雄一郎さんは、栃木県の万博担当者から天然かき氷の出店を打診され、栃木や日光のPRに役立つならと出店を決めました。その際、雄一郎さんは、環境に関連した出展も多いことを知り、「どうせなら環境に優しいものを」と5代目の仁一郎さんと、10年近く前から興味のあった「氷冷蔵庫」の製作を思いつきました。
雄一郎さんが一から図面を引いて、外観のデザインなどを起こし、市内の建具店に製作を依頼しました。材料は日光杉をメインに、取っ手や蝶つがいなどはできるだけ当時に近いものを使っているほか、製作も地元の建具屋や板金店などにこだわった、手づくりの品です。内側は、当時のブリキの代わりにさびにくいステンレスや、冷気を逃がさないように入れていた、おがくずを断熱材にしました。
万博では同じく出店している、日光市のホテルの食材なども保管され、実際に使用します。
大阪・関西万博の栃木県の出展ブースは、6月27日から29日まで開設されます。
「氷冷蔵庫」を製作したのは、日光の名物となっている天然氷の、蔵元「氷屋徳次郎」です。
完成した「氷冷蔵庫」は、高さ1メートル、幅と奥行きがそれぞれ60センチで、容量はおよそ125リットルです。天然氷の塊を入れ、ほぼ1日冷やすことができると言います。
「氷冷蔵庫」は、明治時代後期ごろから昭和30年代ごろまで普及し、冷蔵庫の上の段には氷の塊を入れ、その冷気で下の段に入れた食品などを冷やします。
4代目店主の山本雄一郎さんは、栃木県の万博担当者から天然かき氷の出店を打診され、栃木や日光のPRに役立つならと出店を決めました。その際、雄一郎さんは、環境に関連した出展も多いことを知り、「どうせなら環境に優しいものを」と5代目の仁一郎さんと、10年近く前から興味のあった「氷冷蔵庫」の製作を思いつきました。
雄一郎さんが一から図面を引いて、外観のデザインなどを起こし、市内の建具店に製作を依頼しました。材料は日光杉をメインに、取っ手や蝶つがいなどはできるだけ当時に近いものを使っているほか、製作も地元の建具屋や板金店などにこだわった、手づくりの品です。内側は、当時のブリキの代わりにさびにくいステンレスや、冷気を逃がさないように入れていた、おがくずを断熱材にしました。
万博では同じく出店している、日光市のホテルの食材なども保管され、実際に使用します。
大阪・関西万博の栃木県の出展ブースは、6月27日から29日まで開設されます。