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クリケット女子日本代表W杯東アジア太平洋予選に向け最後の強化合宿 意気込みを聞く

9月上旬にフィジーで行われるワールドカップ東アジア太平洋予選に挑むクリケット女子日本代表を紹介します。

クリケット専用の球場が整う佐野市では8月、代表の国内組が最後の強化合宿を行いました。メンバーに選ばれている地元ゆかりの選手に意気込みを聞きました。

ことし6月上旬、佐野市が主催する女子クリケットの国際大会「女子佐野市国際トロフィー」が佐野市国際クリケット場で開かれました。大会には日本、モンゴル、中国、香港、フィリピンの各代表チームが参加しました。予選を2位で通過した日本は決勝で強豪・香港代表と対戦し激闘の末、日本は見事優勝を果たしました。矢板市出身の角聖華選手や佐野市に住む楠田ネーン恵麗和選手といった栃木県にゆかりのある2人も優勝に大きく貢献しました。

クリケットは、2028年のロサンゼルスオリンピックで128年ぶりに正式種目になることが決まりました。日本人選手の活躍に注目が集まるほか県内初のクリケット種目のメダリストの誕生にも期待がかかります。女子の国内リーグはチーム数が限られ活動が限定的なため女子の代表選手たちは男子の国内リーグのチーム、さらには海外のチームに所属し競技力の向上や経験を積みながら年々実力を上げてきました。

そして9月上旬、フィジーで行われるワールドカップ東アジア太平洋予選に向けて女子日本代表の国内組の強化合宿が先週行われ角選手や楠田選手も参加しました。角選手はソフトボール経験者でオーストラリア出身の楠田選手は子どものころからクリケットに馴染みがあったといいます。

日本クリケット協会によりますとクリケットは世界100カ国以上で愛され競技人口はサッカーに次ぐ第2位の多さを誇っています。ファンは世界に10億人とも、20億人とも言われていて特にインドでは圧倒的な国民スポーツとして人気が高くトップ選手の年棒は30億円以上になることもあるといいます。国内の競技人口は5千600人ほどですが官民挙げてクリケットを活用したまちづくりに取り組む佐野市では世界を舞台に活躍する選手の輩出や普及活動にも力を入れています。

日本クリケット協会広報下村尚明さんクリケットは広大な楕円形のフィールドで行われ野球と違いファールゾーンは存在しません。フィールド中央にある「ピッチ」と呼ばれるエリアで打者は投手が投げたボールを360度、どの方向に打っても得点を狙えるのが大きな特徴です。1チーム11人の2チームが交互に攻撃と守備を1回ずつ行います。攻撃側はボールを打って得点を稼ぎ守備側は決められた球数を投げ切るか攻撃側からアウトを10個とれば攻守交代です。最終的に得点が多いチームが勝ちとなります。クリケットでは得点する以上にアウトを取ることが難しいとされていて打球をノーバウンドで補給するなどしてアウトを1つ稼ぐごとにチーム全体で選手同士が喜びを分かち合います。

ここで記者もヘルメットやグラブなどプロテクターを身に着け専用のバットで打者に挑戦です。投手は助走を付けながら肘を曲げずにワンバウンドで投げ込みます。速球のほか変化球もあってなかなかタイミングが合わずボールに当てられません。(とり:雰囲気活かし)バットにかろうじて当たりはしたものの思った方向に打球は飛びませんでした。いかに女子日本代表の技術が高いか分かったところで最後にワールドカップ東アジア太平洋予選に向けて意気込みや注目のポイントを聞きました。
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