JRバス水都西線(宇都宮〜茂木)88年の歴史に幕 最終日に密着【特集】
宇都宮市中心部と真岡鐵道の茂木駅を結ぶJRバスが30日、88年の歴史に幕を閉じました。戦前から運行され、37キロの長距離バスとして独特の雰囲気のあった路線バスの最後の1日を追いました。
朝6時20分の茂木駅、この日宇都宮に向かう始発便は、「運行最終日の始発便」でもあります。始発便の茂木駅からの乗客はひとりもいませんでした。
このバス路線は、水戸と宇都宮から2文字を取り「水都西線(すいとさいせん)」という名称がついています。鉄道の敷設を想定していた地域に、開通までの「つなぎ」として戦前の1937年(昭和12)開設され、今年で88年の歴史を誇ります。
茂木駅に併設されているそば屋さん。店を切り盛りする佐藤和子さんは、18歳から34歳(昭和59年)まで、この路線バスの車掌を務めていました。夫の恒行さんも国鉄バスの運転手。佐藤さんはたくさんの写真を所有していました。
(佐藤和子さん)「茂木駅からは朝5分おきで発車し、宇都宮に向かう高校生で椅子は茂木駅の時点で満席でした」「発車願います!停車願います!の合図をしていましたよ」
利用客の減少でピリオドを打つことになった水都西線。JRバスの路線はLRTに接続するように再編されました。88年前に成し得なかった鉄道の開通が、LRTとなって実現したとも言えます。
また市貝町や茂木町から宇都宮方面へ向かう交通手段として、デマンドタクシーが芳賀町のLRTトランジットセンターから運行され、バス路線廃止の影響を最小限にしようとしています。
その一方で、国鉄時代から続いたJR宇都宮駅を発着するJRバスは、今回でついに役目を終えました。18時過ぎ、88年間利用者の足となった水都西線は宇都宮駅を発車し、歴史に幕を下ろしました。
朝6時20分の茂木駅、この日宇都宮に向かう始発便は、「運行最終日の始発便」でもあります。始発便の茂木駅からの乗客はひとりもいませんでした。
このバス路線は、水戸と宇都宮から2文字を取り「水都西線(すいとさいせん)」という名称がついています。鉄道の敷設を想定していた地域に、開通までの「つなぎ」として戦前の1937年(昭和12)開設され、今年で88年の歴史を誇ります。
茂木駅に併設されているそば屋さん。店を切り盛りする佐藤和子さんは、18歳から34歳(昭和59年)まで、この路線バスの車掌を務めていました。夫の恒行さんも国鉄バスの運転手。佐藤さんはたくさんの写真を所有していました。
(佐藤和子さん)「茂木駅からは朝5分おきで発車し、宇都宮に向かう高校生で椅子は茂木駅の時点で満席でした」「発車願います!停車願います!の合図をしていましたよ」
利用客の減少でピリオドを打つことになった水都西線。JRバスの路線はLRTに接続するように再編されました。88年前に成し得なかった鉄道の開通が、LRTとなって実現したとも言えます。
また市貝町や茂木町から宇都宮方面へ向かう交通手段として、デマンドタクシーが芳賀町のLRTトランジットセンターから運行され、バス路線廃止の影響を最小限にしようとしています。
その一方で、国鉄時代から続いたJR宇都宮駅を発着するJRバスは、今回でついに役目を終えました。18時過ぎ、88年間利用者の足となった水都西線は宇都宮駅を発車し、歴史に幕を下ろしました。
