【新春特集】元・宇都宮競馬の名騎手「ミスターピンク」 引退後は那須塩原市で後進育成 その思いは?
今回の新春特集は、今年の干支「午」にちなんで、馬に関係する人を紹介します。以前、宇都宮競馬に所属していた騎手、「ミスターピンク」こと内田利雄さんです。去年現役を引退し、今年度から那須塩原市の地方競馬教養センターで教官として働き、後進育成に励んでいます。今の内田さんの思いに迫りました。
競争馬を巧に操るこちらの騎手は、内田利雄さん(埼玉県出身)です。1978年に宇都宮競馬でデビューし、勝負服の色にちなんで「ミスターピンク」の愛称で親しまれました。
(内田騎手:2005年当時)
「スタッフの方々をはじめ、数々の名馬のおかげでここまで来られた。宇都宮競馬には、たくさんの思い出がありますよね」
2005年に宇都宮競馬が廃止となった後は、本拠地をもたず各地の地方競馬場で騎乗し、2012年からは浦和競馬に所属して活動しました。地方競馬で通算26007戦に臨み3613勝をあげ、2025年3月末をもって46年間の現役生活を終えました。
(引退セレモニー)
「”ピンクロス”があるかもしれませんけど、皆さんの心にピンクの勝負服を目に焼き付けておいてください。どうもありがとうございました。」
那須塩原市にある地方競馬教養センターです。
地方競馬の騎手を目指す候補生16人が2年間の寮生活をしながら、必要な知識や技術を学んでいます。内田さんは引退後、29期生として自身も学んでいたこの場所で、第二の競馬人生を歩み始めました。
「おはよう。元気かい?」
候補生一人一人に声をかける内田さん。ピンクの勝負服からピンクのジャージ姿に変え、去年4月から教官として、後輩たちの育成に携わっています。
自分が教官になるとは想像していなかったという内田さん。地方競馬全国協会から経験や技術を後進の育成に生かしてほしいと繰り返しアプローチされ、内田さんは4回目のオファーで教官の道に進むことを決めました。
初めて携わった107期の候補生たちは、デビューを予定している競馬場での5カ月間の実習を終え、戻ってきたばかり。3か月後にはプロの騎手になる予定です。
「背筋を伸ばした方がいいよ。大事に乗って」
「気持ちよく乗ってたね よかったと思うよ」
騎乗訓練が終わったあとは厩舎を周りながら、一人一人に声をかけて回ります。
(内田さん)
「騎手でしたし、候補生の気持ちも分かる。教官になって教官の立場もわかってきているので、やりがいのある仕事だと思います」
(記者)「候補生のデビュー、楽しみですね」
(内田さん)
「楽しみですよ。ドキドキしますけどね。お父さんのような感覚、というよりおじいちゃんか。みんなにとっては」
そう話し、笑顔を見せる内田さん。教官1年目、事務作業など慣れないこともありますが、候補生たちの日誌をチェックする時間は大切にしています。
「どういうことを考えながら乗っているかをよく見ています。ちゃんと候補生も考えて乗っていることが分かりますね」
候補生たちに、技術をどのように教えたり、伝えたりしたら理解をしてもらえるか一人一人と向き合いながら試行錯誤の日々だといいます。
候補生から見た内田さんの印象を聞いてみると…
「細かいところまで指摘してくれるのでわかりやすいです」「怒るところは怒ってくれる。メリハリがあっていい先生」「明るさやコミュニケーションの取り方を、自分にも取り入れていきたい」
候補生たちは、内田さんの技術的なアドバイスはもとより、多くの競馬ファンに愛された競馬に向き合う姿勢や人としての姿勢をしっかり学んでいるようでした。
(内田さん)
「言い訳やうそを言わない。何でも受け止められる心をつくってくださいと伝えています。そういったことを教えていきたいし、学んでもらいたい」
今年の春には初めての教え子たちがプロの騎手として羽ばたきます。今後の競馬界を担う後輩たちへの思いは。
(内田さん)
「勝っておごらず、負けてくじけず。関係者やファンに愛される騎手になってほしいです」
最後に今年の目標については「私も教官2年目の年。立派な教官になれるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せました。
騎手生活46年間で培った技術と心得を、次の世代に伝え、競馬界の発展へ。ミスターピンクの挑戦は続きます。
競争馬を巧に操るこちらの騎手は、内田利雄さん(埼玉県出身)です。1978年に宇都宮競馬でデビューし、勝負服の色にちなんで「ミスターピンク」の愛称で親しまれました。
(内田騎手:2005年当時)
「スタッフの方々をはじめ、数々の名馬のおかげでここまで来られた。宇都宮競馬には、たくさんの思い出がありますよね」
2005年に宇都宮競馬が廃止となった後は、本拠地をもたず各地の地方競馬場で騎乗し、2012年からは浦和競馬に所属して活動しました。地方競馬で通算26007戦に臨み3613勝をあげ、2025年3月末をもって46年間の現役生活を終えました。
(引退セレモニー)
「”ピンクロス”があるかもしれませんけど、皆さんの心にピンクの勝負服を目に焼き付けておいてください。どうもありがとうございました。」
那須塩原市にある地方競馬教養センターです。
地方競馬の騎手を目指す候補生16人が2年間の寮生活をしながら、必要な知識や技術を学んでいます。内田さんは引退後、29期生として自身も学んでいたこの場所で、第二の競馬人生を歩み始めました。
「おはよう。元気かい?」
候補生一人一人に声をかける内田さん。ピンクの勝負服からピンクのジャージ姿に変え、去年4月から教官として、後輩たちの育成に携わっています。
自分が教官になるとは想像していなかったという内田さん。地方競馬全国協会から経験や技術を後進の育成に生かしてほしいと繰り返しアプローチされ、内田さんは4回目のオファーで教官の道に進むことを決めました。
初めて携わった107期の候補生たちは、デビューを予定している競馬場での5カ月間の実習を終え、戻ってきたばかり。3か月後にはプロの騎手になる予定です。
「背筋を伸ばした方がいいよ。大事に乗って」
「気持ちよく乗ってたね よかったと思うよ」
騎乗訓練が終わったあとは厩舎を周りながら、一人一人に声をかけて回ります。
(内田さん)
「騎手でしたし、候補生の気持ちも分かる。教官になって教官の立場もわかってきているので、やりがいのある仕事だと思います」
(記者)「候補生のデビュー、楽しみですね」
(内田さん)
「楽しみですよ。ドキドキしますけどね。お父さんのような感覚、というよりおじいちゃんか。みんなにとっては」
そう話し、笑顔を見せる内田さん。教官1年目、事務作業など慣れないこともありますが、候補生たちの日誌をチェックする時間は大切にしています。
「どういうことを考えながら乗っているかをよく見ています。ちゃんと候補生も考えて乗っていることが分かりますね」
候補生たちに、技術をどのように教えたり、伝えたりしたら理解をしてもらえるか一人一人と向き合いながら試行錯誤の日々だといいます。
候補生から見た内田さんの印象を聞いてみると…
「細かいところまで指摘してくれるのでわかりやすいです」「怒るところは怒ってくれる。メリハリがあっていい先生」「明るさやコミュニケーションの取り方を、自分にも取り入れていきたい」
候補生たちは、内田さんの技術的なアドバイスはもとより、多くの競馬ファンに愛された競馬に向き合う姿勢や人としての姿勢をしっかり学んでいるようでした。
(内田さん)
「言い訳やうそを言わない。何でも受け止められる心をつくってくださいと伝えています。そういったことを教えていきたいし、学んでもらいたい」
今年の春には初めての教え子たちがプロの騎手として羽ばたきます。今後の競馬界を担う後輩たちへの思いは。
(内田さん)
「勝っておごらず、負けてくじけず。関係者やファンに愛される騎手になってほしいです」
最後に今年の目標については「私も教官2年目の年。立派な教官になれるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せました。
騎手生活46年間で培った技術と心得を、次の世代に伝え、競馬界の発展へ。ミスターピンクの挑戦は続きます。
