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大雨に警戒も一部地域では「恵みの雨」 中禅寺湖の水位回復へ 日光市

秋雨前線の影響で連日の雨となり、栃木県内でも大雨に警戒が必要な日もありますが、日光市の観光名所では、雨続きの天気が「恵み」となり喜びの声が聞こえています。

2026年4月に撮影した奥日光の観光名所「華厳の滝」です。高さ97メートルの岸壁をたくさんの水が一気に流れ落ちる迫力ある光景はありません。

実は水源となる中禅寺湖の水位がここ10年で最も低くなり落ちる水の量を調整、湖の渇水は長く続いていました。しかし、この夏のまとまった雨、9月も連日雨となり、ようやく湖の水位に変化がありました。

(記者)
「階段の下まで水が来ているのが確認できます」

今年4月に撮影したものと比べると、水位は、だいぶ回復したようです。

(中禅寺レイクサービス 山崎敏行さん)
「3か月で150センチまで水位が回復した」

山崎さんは中禅寺湖でボートの貸し出しを行っていますが、水位の減少から水辺まで運べず、一部のボートを貸し出せない状況が続いていました。8月初めごろまでは水が少なかったということですが、その後、雨が降り続き、まさに「恵みの雨」だったと話します。

(中禅寺レイクサービス 山崎敏行さん)
「水位が戻って一安心した」

県日光土木事務所によりますと、例年の同じ時期と比べるとまだ40センチほど低いということですが、中禅寺湖で観光業を行う人たちにとっては、秋の行楽シーズンを前に集客へ期待が高まります。

遊覧船を運航する東武興業では、船を着ける4カ所うち、菖蒲ヶ浜と大使館別荘記念公園の2カ所は桟橋が固定されているため水位が届かず、4月17日の営業が始まってから近くを通過するルートに変更していました。しかし、水位が上昇したことで11日、実際に船をつけて安全に乗り降りができることを確認し、9月14日から通常通り運行することが決まりました。

(東武興業 山野井秀一支配人)
「多くの人に楽しんでいただけるよう安全運航に努める」

宇都宮地方気象台によりますと、12日から14日ごろまで雨は少し落ち着く見込みで、その後、再び秋雨前線の影響で雨の日が続く見通しだということです。

中禅寺湖の水位は回復に向かっていますが、県日光土木事務所によりますと、当面の間、華厳の滝は落水量を減らす調整を続けるということです。今後、落水量をこれまでと同じ水準に戻すかどうかは慎重に検討するとしています。