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東北道逆走で多重事故 黒磯板室インターチェンジで緊急的な対策進む

4月26日に那須塩原市の東北自動車道の上り線で発生した乗用車の逆走により3人が死亡、10人がけがをした多重事故を巡って、県などは、逆走車が進入したとみられる黒磯板室インターチェンジでの対策に乗り出しました。

4月26日の午後10時ごろ那須塩原市の東北自動車道の上り線で逆走した乗用車が向かって来る別の車と正面衝突し、この事故によって発生した渋滞にトラックが突っ込んで複数台の車が巻き込まれました。

この事故で、逆走した乗用車を運転していた42歳の男性と逆走車に正面衝突された56歳の男性、それにトラックが突っ込む事故に巻き込まれた60歳の女性の3人が死亡したほか、10人が重軽傷を負っています。

捜査関係者などによりますと、逆走した乗用車は黒磯板室インターチェンジの交差点から進入禁止の車線に入り逆走を始めたと見られています。

この交差点を含む料金所の手前から高速道路の本線の手前までは県が管理する「県道」の扱いになっています。

そこで県は28日、県警とネクスコ東日本ともに緊急的な対策として、矢印を表示する電光掲示板を取り付けた「標識車」を交差点に配置しました。

また、交差点を間違って左折した車に対して警告する「逆走止まれ進入禁止」と書かれた看板についても現在設置を進めているということです。

県によりますと、今回の対策はあくまでも一時的なもので、根本的な対策については県警とネクスコ東日本と協議したうえで検討を進めていくとしています。

交通事故の原因究明などを行う交通事故鑑定人の中島博史さんは、逆走の原因とみられる交差点について構造的な安全対策が必要だと話します。

交通事故鑑定人・中島博史さん
「人間の注意力に依存して事故減らすのは限界がある。構造として逆走できないようにする対策に移行してほしい。物理的に行けなくするということで『立体交差』が望ましいが、工期が大変長くかかる。『ETCゲートのようなバー』の導入を考えたほうが良い。また青信号ではなく『右矢印信号だけ表示する』対策が有効か。」