里親再委託を求める裁判 証人尋問 栃木
県の児童相談所が一方的に里親の委託を解除したのは違法で精神的な苦痛を受けたとして、元里親が県に解除の取り消しと損害賠償を求めた民事裁判の証人尋問が14日、宇都宮地方裁判所で開かれました。
この裁判は、県内に住む元里親夫婦が2021年10月から養育してきた当時5歳の女の子に対する虐待を疑われ、里親の委託を一方的に解除した児童相談所の対応は誤りだとして児童相談所を管轄する県に対し里親の再委託と600万円の損害賠償を求めているものです。
訴状によりますと女の子には発達の遅れや愛着障がいが見られ、2023年6月に女の子が元里親の母を蹴り続けたため、父が女の子の頬を両手で挟むようにたたいて叱りました。
元里親の母がこうした状況を委託を受けた栃木市の県南児童相談所に報告したところ、女の子は一時保護され、その翌月に里親の委託が解除されたということです。
14日の証人尋問では、里子を施設などに預けて子育てを休むことができる「レスパイト」について求めていた元里親の母に対し児童相談所の職員は「育児やレスパイトの申請について相談を受けたが、里子が不安を感じる可能性があるため、すぐには利用できないと答えた」などとこれまでの対応について説明しました。
一方、被告側の県の代理人から養育の困難さから里親の委託解除を受け入れるような発言が聞かれたことを問われた元里親の夫妻は「犯人扱いされ、育児に対する自信が喪失しての発言だった。一時保護の際に里子に『家に帰りたい』と泣かれて里子の存在の大きさに気づきもう一度家族として育てたい」と再委託を求めた経緯を述べました。
今後は7月中に双方が和解に向けて話し合う場が設けられるということです。
この裁判は、県内に住む元里親夫婦が2021年10月から養育してきた当時5歳の女の子に対する虐待を疑われ、里親の委託を一方的に解除した児童相談所の対応は誤りだとして児童相談所を管轄する県に対し里親の再委託と600万円の損害賠償を求めているものです。
訴状によりますと女の子には発達の遅れや愛着障がいが見られ、2023年6月に女の子が元里親の母を蹴り続けたため、父が女の子の頬を両手で挟むようにたたいて叱りました。
元里親の母がこうした状況を委託を受けた栃木市の県南児童相談所に報告したところ、女の子は一時保護され、その翌月に里親の委託が解除されたということです。
14日の証人尋問では、里子を施設などに預けて子育てを休むことができる「レスパイト」について求めていた元里親の母に対し児童相談所の職員は「育児やレスパイトの申請について相談を受けたが、里子が不安を感じる可能性があるため、すぐには利用できないと答えた」などとこれまでの対応について説明しました。
一方、被告側の県の代理人から養育の困難さから里親の委託解除を受け入れるような発言が聞かれたことを問われた元里親の夫妻は「犯人扱いされ、育児に対する自信が喪失しての発言だった。一時保護の際に里子に『家に帰りたい』と泣かれて里子の存在の大きさに気づきもう一度家族として育てたい」と再委託を求めた経緯を述べました。
今後は7月中に双方が和解に向けて話し合う場が設けられるということです。