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那須雪崩事故の遺族が新任教諭に向けて講話 「客観的な情報で適切な判断を」 危機管理の意識を訴え

8年前、那須町で高校生などが安全登山講習中に雪崩に巻き込まれて、8人が死亡した事故の遺族が10日、高校などの新任教諭に向けて講話を行い、「自分自身の身を守ることが生徒の身を守ることにつながる」と訴えました。

2017年3月、那須町の茶臼岳で行われていた安全登山講習中に、高校の山岳部が雪崩に巻き込まれ、生徒7人と教諭1人が死亡しました。

栃木県の教育委員会は事故の教訓と風化を防ぎ、危機管理の意識を高めるため研修会を開いています。

当時高校1年生の息子の淳生さんを亡くした、高瀬晶子さんが講師を務め、2025年4月に採用された、県内の高校などの教諭およそ90人が出席しました。

高瀬さんは、淳生さんが山岳部に入り、楽しい高校生活を送っていた矢先の事故だったといい、まだ16歳、自分より先に死ぬわけがないと思ったと、涙ながらに当時を振り返りました。また地形や気象の情報など、事前の確認を徹底していれば、事故を防げたことを知ってもらいたいと話し、客観的な情報で適切な判断をしてほしいと訴えました。

高瀬さんは、これから教諭生活を重ねていく参加者たちに、被害者にも加害者にもなってほしくないと呼びかけました。
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