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栃木県博物館企画展「とちぎ戦後80年」

今年は太平洋戦争の終結から80年の節目となります。

幅広い世代に戦争と平和について考えてもらう特別企画展が12日から始まるのを前に、栃木県立博物館で11日、関係者向けの内覧会が開かれました。

「戦争」をテーマにした企画展の開催は県立博物館では初めてです。

この企画展は明治時代初期に近代的な軍の制度が整えられてから戦後の復興期までを中心に「軍隊」や「戦争」の時代を生きた人々の姿を描き出し、戦禍がもたらした影響を紹介するものです。

11日は開幕に先立って開会式が行われ、祖父が旧陸軍歩兵第59部隊の一員としてパラオに出征し帰らぬ人になったという福田富一知事が次のように挨拶しました。

福田富一知事:
「この特別企画展を通して多くの皆様に当時の様子を知っていただき、家族で語り合うなど世代を超えて平和の大切さを考えるきっかけになれば幸いです」

今年は7月12日深夜から翌13日にかけてアメリカ軍のB29の爆撃により宇都宮市中心部が焼け野原となり、620人以上が命を落とした宇都宮空襲から80年の節目でもあります。

およそ40年にわたって地域の戦争の歴史を引き継ぎ平和の大切さを訴える活動をしてきた「ピースうつのみや」はその活動に幕を下ろすことを決めおよそ300点に及ぶ資料を県立博物館に寄贈することにしました。

会場にはその資料も数多く展示されています。

ピースうつのみや 田中一紀代表:
「意義深いなと思いますね。平和というのは生きる権利、生きていくことの証」

県立博物館では今回のテーマを「いま、おやと子で知る軍隊・戦争と栃木」としていて戦争の時代を経験していない世代がほとんどになっている中で栃木で起きた戦争の歴史に触れてほしいとしています。

栃木県立博物館 小柳真弓さん:
「おじいちゃん、おばあちゃんとお孫さん、お父さんお母さんとその上の世代の交流も生まれてくると思い、このテーマを選んだ。」

特別企画展は8月31日まで開かれています。
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