全国で連日のクマ被害 栃木県内猟師「異常」 生息数増加 被害拡大懸念
       					北海道や東北を中心にクマが市街地に出没して人が襲われる事故が全国で相次ぐ中、今年、栃木県でも初めて住宅地で人が襲われ大けがをしました。この異常とも言える状況を県内のハンターはどのように見ているのでしょうか。
「ありえないような出来事が続いている。」こう話すのは、日光市の川俣地区で60年以上ハンターとして活動する小松惠一さん84歳です。これまでに幾度となくクマと対峙し、いずれも狩猟の最中でしたが3度クマに襲われた経験があります。そのうちの1頭は、はく製になって、自宅近くの旅館に飾られています。
小松さん「もう駄目だやられたと思った」
そして、小松さんは、40年ほど前、自宅でクマを飼育した経験もあります。狩りにより、残された子熊は、わずか半年で体重が80キロにもなり、餌の味を一度で覚えてしまうという習性が記憶に強く残っています。
県自然環境課によりますと栃木県内では、9月末の時点で、クマの目撃情報が185件ありました。過去10年の最多は、昨年度の年間255件で、それと比べると目立った数字ではありません。
こちらは、秋田県のクマなどの出没情報を共有する「クマダス」。この1カ月でおよそ5300件もの情報が寄せられました。環境省によりますと、クマに襲われ犠牲になった人は30日の時点で全国で12人で過去最多となっています。
栃木県では今年6月に那須塩原市で住宅地では初めて男性が襲われ、頭などに大けがをしました。こうした状況について小松さんは、クマの生息数の増加と性質の変化を指摘します。
「人を怖がらず慣れてしまっている。昔であれば人を見れば逃げた」
今年9月からは、クマが人の生活圏に出没した場合、自治体の判断で銃での駆除が可能となりました。県内では、まだこの制度の実施はありませんが、2カ月足らずで全国で10件近く上っています。
秋が深まり、これから冬眠に向けてクマが木の実などを大量に食べる時季です。川俣地区ではドングリが豊作でクマが積極的に、人里に降りてくることは少なそうだということですが、鉢合わせになる可能性は拭えないといい、県は注意を呼びかけています。
実際、県の推計でクマの生息数は2019年度の606頭から昨年度は961頭と、わずか5年で1.5倍に増えています。山間地の過疎化や、ハンターの減少などで、クマが生活しやすい環境が整ってしまっていて、これまで以上に警戒が必要となっています。
       				「ありえないような出来事が続いている。」こう話すのは、日光市の川俣地区で60年以上ハンターとして活動する小松惠一さん84歳です。これまでに幾度となくクマと対峙し、いずれも狩猟の最中でしたが3度クマに襲われた経験があります。そのうちの1頭は、はく製になって、自宅近くの旅館に飾られています。
小松さん「もう駄目だやられたと思った」
そして、小松さんは、40年ほど前、自宅でクマを飼育した経験もあります。狩りにより、残された子熊は、わずか半年で体重が80キロにもなり、餌の味を一度で覚えてしまうという習性が記憶に強く残っています。
県自然環境課によりますと栃木県内では、9月末の時点で、クマの目撃情報が185件ありました。過去10年の最多は、昨年度の年間255件で、それと比べると目立った数字ではありません。
こちらは、秋田県のクマなどの出没情報を共有する「クマダス」。この1カ月でおよそ5300件もの情報が寄せられました。環境省によりますと、クマに襲われ犠牲になった人は30日の時点で全国で12人で過去最多となっています。
栃木県では今年6月に那須塩原市で住宅地では初めて男性が襲われ、頭などに大けがをしました。こうした状況について小松さんは、クマの生息数の増加と性質の変化を指摘します。
「人を怖がらず慣れてしまっている。昔であれば人を見れば逃げた」
今年9月からは、クマが人の生活圏に出没した場合、自治体の判断で銃での駆除が可能となりました。県内では、まだこの制度の実施はありませんが、2カ月足らずで全国で10件近く上っています。
秋が深まり、これから冬眠に向けてクマが木の実などを大量に食べる時季です。川俣地区ではドングリが豊作でクマが積極的に、人里に降りてくることは少なそうだということですが、鉢合わせになる可能性は拭えないといい、県は注意を呼びかけています。
実際、県の推計でクマの生息数は2019年度の606頭から昨年度は961頭と、わずか5年で1.5倍に増えています。山間地の過疎化や、ハンターの減少などで、クマが生活しやすい環境が整ってしまっていて、これまで以上に警戒が必要となっています。
