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東日本大震災から14年 福島〜栃木へ避難『我が家』取り壊しに 半谷八重子さん「ふるさとは変わらない」

東日本大震災の発生以降、栃木県へ避難してきた八重子さん。双葉町の自宅では11日から取り壊し作業が始まり、この日に合わせて現地を訪れた半谷さんに長年過ごした自宅の思い出や今の心境を聞きました。

(半谷 八重子さん)
「(家を)壊すのは身を切られる思い」

東日本大震災発生から14年となった11日、半谷八重子さんの福島県双葉町の自宅では取り壊し作業が始まりました。

40年ほど住んでいた自宅は福島第一原子力発電所からおよそ3.5キロほどの場所にありました。

当時は家業の養豚業を引退し、かねてより続けていた伝統芸能の継承活動に専念しようとしていた矢先、震災と原発事故によりふるさとを追われました。

半谷さんは11日、双葉町の自宅を訪れました。

自分でデザインしたという茶だんすや食器棚、それに部屋は当時まだリフォームをしたばかりでした。庭にはあと1年で収穫予定だったシイタケやナメタケもあったといいます。

また、毎年この時期になると家族と一緒に花を咲かせるのを心待ちにしていた梅やあんずの木は伐採されすでに姿はありませんでした。

長年共に歩んできた我が家には、半谷さんの「こだわり」が詰まっています。

国の事業で取り壊すことが決まって以来、宇都宮市から毎月のように通い、手入れを欠かすことがなかったという半谷さん。思い出の品々を手に取ったり、伐採された木々を見たりするたびに思いが溢れます。

(半谷 八重子さん)
「40年も50年も住んだところを壊すとなると悲しくなる。14年経ってもやっぱり同じ。ふるさとは変わらない。胸が締め付けられる」
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