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足尾銅山の歴史を伝える記念館が完成 日光市足尾町に「足尾銅山記念館」

足尾銅山の「光と影」の歴史や、古河グループの創業者の人物像を伝える記念館が日光市足尾町に完成し、21日に記念式典が開かれました。

日光市足尾町掛水に完成したのは「足尾銅山記念館」です。足尾銅山を経営した古河機械金属など、古河グループなどが設立した「古河市兵衛記念センター」が建設して運営するもので、古河機械金属の創業150周年記念事業の一つです。

記念式典には関係者らおよそ40人が出席し、記念センターの宮川尚久理事長が「大きな夢がかないました」とあいさつした後、福田富一知事や古河家6代目当主の古河潤一さんが祝いの言葉を述べました。

記念館は木造2階建てで、東京駅などを手掛けた明治から大正時代を代表する建築家の辰野金吾らが設計に携わり、足尾銅山を統括した「足尾鉱業所」を元の場所に復元しました。館内は足尾銅山の歴史や、日本の公害の原点とされる足尾鉱毒事件についての展示など、「足尾銅山の光と影」を紹介しています。

また、古河グループの創業者で足尾銅山の経営を始めた、古河市兵衛の人物像を伝える展示もあり、内装復元室には市兵衛の机や愛用のキセル、それに書物や手紙など貴重な品が展示されています。

さらに、足尾銅山の閉山後を半世紀にわたり描き続けた、埼玉県草加市の画家、鈴木喜美子さんの作品を展示したコーナーもあります。

足尾銅山記念館は、この後地域の住民などに特別公開され、一般には古河機械金属の開業記念日の8月8日から公開されます。
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