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伝統料理を次の世代に 宇都宮市上河内地区で「あゆのくされずし」の試食会

栃木県内の各地域には脈々と受け継がれる伝統料理があります。

このうち宇都宮市の上河内地区では20日、地元に伝わる伝統料理を次の世代へつなげていこうと、試食会が開かれました。

上河内地区に伝わる伝統料理「あゆのくされずし」は、3カ月間塩漬けしたアユに大根とごはんを混ぜて、10日間ほど発酵させて作られます。

日本の伝統的な発酵食品「なれ寿司」の一種で、1年ほど発酵させる「なれ寿司」と比べて、発酵期間が短いことが特徴の1つです。

「あゆのくされずし」は、鬼怒川流域にあるこの地区で、魚を長期保存するために作られたのが始まりです。

家庭料理として伝わり、五穀豊穣を祈る梵天(ぼんてん)祭りでは試食会が行われていましたが、コロナ禍以降は中止となり、地域の伝統料理を味わう機会が減ったといいます。

そうしたなか、上河内地区生涯学習センターでは、地域に伝わる伝統料理を次の世代につなげていこうと、調理教室を初めて開催。

8月から3回にわたって開かれた教室には、定員を上回る14人が参加しました。

調理に使われる材料は、鬼怒川でとれた鮎や地元産の米など、地産地消にもこだわっています。

20日には、完成した「あゆのくされずし」を参加者たちが試食しました。

今回初めて食べた人も多く、発酵した甘酸っぱい香りと郷土の味を感じていました。

(試食した人は)
「おいしい。昔ながらの味」

上河内生涯学習センターによりますと、地域に伝わる伝統の味を広く伝えるため、今後も教室を続けていきたいということです。

(上河内地区健康づくり推進員 塩井イネさん)
「作る人が少なくなっているが伝統料理なので広く伝えていきたい」
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