2020年04月のニュース
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県警察本部は運転免許の更新などの業務を22日から一時休止する。住所変更や再交付の手続きは通常通り。県警によると鹿沼市の運転免許センターには1日平均およそ320人が訪れていて、感染リスクを軽減するため休止の措置を取ることにした。休止されるのは「運転免許証の更新」と「高齢者が対象の認知機能検査」、「高齢者講習」。免許証の有効期限が「7月末まで」の場合は3ヵ月の有効期限の延長を受け付ける。「免許取得」のための学科試験や技能試験についてはやむを得ない場合以外は基本休止とする。
●補正予算案に関する福田知事記者会見の要旨(4月20日)
≪4月補正予算案≫総額248億円程度
【緊急事態措置による休業要請】30億円
○県の休業要請などに応じた事業者への協力金支給(最大30万円)
【緊急支援フェーズ(段階)における取り組み】200億円
○感染拡大防止対策と医療提供体制の整備など
・マスク、消毒液などの確保
・検査体制の強化
・医療提供体制の強化(医療機器の整備支援、軽症者向けホテル借り上げ)
・学校の臨時休業などを円滑に進めるための環境整備(テレビ放送の活用)
○雇用の維持と事業の継続
・雇用の維持(助成金の上乗せなど)
・資金繰り対策(融資制度の創設)
・事業継続困難な中小、小規模事業者への支援
【V字回復フェーズ(段階)を見据えた取り組み】13億円
※5月議会に向けて引き続き検討
○観光などの需要回復に向けた準備
・観光、運輸業、飲食業、イベントなどへの支援
・地域経済の活性化
○強じんな経済構造の構築
・県産農産物の供給力強化支援
・デジタル・トランスフォーメーションの加速(ICT、テレワークなど)
※このほか、予備費を設ける(5億円)
福田富一知事は20日、国の緊急経済対策に対応するため248億円に上る4月の補正予算案を発表した。今月中にも臨時議会を開き、成立させる方針。県は今回、3段階で補正予算案を編成した。「緊急事態宣言への対応」で、県の休業要請に応じた事業者に最大30万円を支給する施策に30億円を盛り込む。「緊急支援フェーズにおける取組」として感染拡大防止策と医療提供体制の整備などに200億円を組み入れた。一方、新型コロナウイルスが収束した場合の経済の回復期を見据えた取り組みに13億円を盛り込んだ。また知事は、NTTドコモの調べで18日からの週末にJR宇都宮駅周辺における人の移動状況が両日とも半分以上減ったことを明らかにした。
県は20日会見で、新型コロナウイルスの感染者が新たに3人確認されたと発表した。いずれも栃木市の50代、60代、70代の男性で、このうち50代と70代の2人は19日に陽性が確認された栃木市の60代の女性の同僚。60代の男性は、今月14日に陽性が確認された60代男性の兄。男性は今月18日に37度台の発熱があったがその後も熱が下がらず、PCR検査の結果陽性が確認された。今月8日に弟の飲食店で30分ほど会話したという。熱が出た18日と19日はマスクを着用し短時間の買い物をしたほか、19日には自宅で別居の家族1人と友人2人に会っている。県内でこれまでに感染が確認されたのは49人となる。
去年5月酒気帯びで車を運転し、パトカーの追跡から逃げる途中衝突事故を起こして男性2人を死傷させる事故を起こした男の裁判が20日、宇都宮地方裁判所で開かれ、男に懲役5年の判決が言い渡された。過失運転致死傷などの罪に問われたのは宇都宮市横田新町の無職・川俣勇人被告23歳。被告は去年5月6日の未明、宇都宮市西原町の国道4号で酒気を帯びて車を運転し、パトカーからの追跡から逃れようと制限速度の3倍以上の約160キロのスピードで対向車線の乗用車と衝突。当時46歳の男性を死亡させた。裁判で東尾栄子裁判官は「飲酒運転の発覚を恐れて逃走し落ち度のない被害者を死亡させた過失は重大で悪質」と指摘した一方「罪を認め被告人なりに反省している」などとして検察側の求刑7年に対し懲役5年の判決を言い渡した。
福田知事はこの後18時半から会見を開き、4月補正予算について説明します。緊急事態宣言による休業要請に関する協力金や医療体制の整備、雇用の維持、観光の需要回復に向けた準備などについてと見られます。※とちぎテレビでは会見の模様を生中継でお送りします。ぜひご覧ください。
県は19日、県内で新たに2人新型コロナウイルスの陽性を確認したと発表した。県内45例目の栃木市の60代の女性は今月17日に発表された県内43例目の栃木市の50代の女性の同僚。45例目の女性は同僚の陽性が確認された翌日に37.2度の熱がありその日に検体を回収、19日に陽性が確認された。46例目は那須塩原市の60代の女性。18日に37度台の発熱があり医療機関を受診。連絡を受けた県北健康福祉センターが検体を回収、陽性と判明した。
18日の大雨の影響で東武佐野線の多田駅から葛生駅で秋山川にかかる橋の橋脚の一部が破損し川に流れ出たため修繕工事を行った。気象庁によりますと、葛生の観測地点では多い時で1時間に17ミリの降水量を観測した。東武佐野線は19日朝から佐野駅と葛生駅の間の上下線の運転を見合わせていて1時間に1本バスによる代行輸送が行われた。20日夕方再開見込み。
新型コロナウイルスの影響で県内でも外出自粛が広がる中、飲食店の持ち帰りや配達のサービスに注目が集まっている。宇都宮市のフダンカフェでは持ち帰りの弁当だけではなく野菜などの食材を販売する試みが始められた。その名も「お籠りセット」。家族4人3日分の食材が入って税込み3000円。別料金で業務用パスタやオリーブオイル、ワインなどを追加することもできる。