2020年08月のニュース
宇都宮市は9日、新たに3人の新型コロナウイルス感染を発表した。累計で246人。244人目は30代女性。245人目は70代女性で、県内206人目の40代男性の母親。男性とは別居していて濃厚接触者ではなかったが、その後症状が出てきたという。246人目は60代男性。
新型コロナウイルスの影響で部活動の集大成の場を失った中学3年生バスケットボール部員のために9日、宇都宮市内で試合を楽しむイベントが開かれた。中学総体など努力の成果を披露する場がなくなった3年生に記念の場を作りたいと県バスケットボール協会などが主催。約130人が参加し、多くの試合に参加できるようにと3人制で行われた。チームや個人で参加した生徒たちは、久しぶりにほかの学校の生徒とのゲームを楽しんだ。
長崎原爆の日の9日、宇都宮市の県総合運動公園「憩いの森」慰霊碑の前で、原爆で亡くなった人を追悼する「県原爆死没者慰霊式」が行われた。慰霊式には被爆者や遺族などが集まり、犠牲になった人たちに黙とうを捧げた。終戦から75年、慰霊碑の建設からも30年という節目の年を迎えた今年は、新型コロナウイルスの影響で広島・長崎の平和祈念式典に参列できなかった被爆者や遺族も多い。被爆者や遺族の高齢化が進み戦争の記憶を語り継ぐ人が少なくなる中、悲惨な戦争を2度と起こしてはいけないという思いをどう引き継ぐかが大きな課題となっている。
お盆休みが始まり人の動きが活発化するなかで、改めて新型コロナウイルスの感染防止を徹底してほしいと9日、鹿沼市の女性消防団が呼び掛け活動を行った。女性消防団は去年の東日本台風でも、地域の守り手として避難所の運営などに携わっている。女性団員は、感染を拡大させないために「改めて一人一人の行動を見直してください」と呼び掛けた。
県と宇都宮市は8日、同市と真岡市や足利市の20代から60代の男女5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で感染が確認されたのは243人となった。このうち真岡市の30代男性は、今月4日と5日、7日に市内の居酒屋「結び」に勤務し、接客や調理を担当していた。県はこの居酒屋を利用した人で体調不良がある場合は県東健康福祉センターなどに相談するよう呼びかけている。また、県は、これまでの感染者で3人が重症となっていることを発表した。
自転車ロードレースのJプロツアーは8日、今季県内初のレースとなる「宇都宮クリテリウム」を行い、宇都宮ブリッツェンの小野寺玲が同大会3連覇を飾った。チームとしてもツアー3連勝を手にし、チーム力の高さを見せつけた。レースは宇都宮清原工業団地に設けられた1周2.2キロの周回コースを23周、50.6キロで行われ122人が出場。無観客で行われた。ブリッツェンは序盤、メーン集団の先頭で隊列を組んでコントロール。最終回に逃げを吸収して、ゴールスプリントを小野寺が制した。
夏休み中の子どもたちに学習の場を提供しようと、下野市では8日、ボランティア有志「下野ふれあい会」が勉強会を初めて開いた。保護者も含め未就学児から中学生まで、18人が参加し、元教師などに教わりながら、持ち寄った課題に取り組んだ。当初は、新学期が始まる4月に合わせて開催する予定だったが、新型コロナの感染拡大を受けて延期になっていた。学習を終えた後はうどんづくりも行い、できたてのうどんに舌鼓を打った。
12月に任期満了を迎える県知事選挙で、現職の福田富一知事が7日、会見を開き、正式に立候補を表明した。福田知事は現在4期目。「未来へつなぐ、とちぎの挑戦」をスローガンに、新型コロナウイルスの感染が再び急速に拡大する中、県民の命と暮らしを「守る」ことなど、4つを柱とした公約を掲げた。「多選」については「批判はこれまで以上に寄せらると思う」と述べた一方で、経験と人脈がこの難局を乗り越えるのに必要だと決意を語った。県知事選をめぐっては元NHK宇都宮放送局長で新人の田野辺隆男氏も立候補を表明しており、選挙戦になることが確実となった。
県と宇都宮市は7日、合わせて8人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計238人。県発表は足利市や真岡市に住む男女5人。このうち233人目の男性(50代 小山市)は、今月5日陽性が確認された男性(70代)の長男。234人目の男性(20代 真岡市)は今月4日、真岡市内の職場に出勤。同僚11人と知人が濃厚接触者になっており、9日にPCR検査を実施予定。宇都宮市発表は10代から50代の男女3人。
小山市の浅野正富市長が7日、就任会見を開き、市政運営の方針を述べた。浅野市長は、公約に掲げた「市民が主役」の市政運営を実現していきたいと力を込めた。市民から様々な意見を聞くための場を設け具体化させていく方針。喫緊の課題となっている財政再建や新型コロナウイルスの対応については、職員とコミュニケーションを取り現状の把握を徹底して進めていくとした。
今年6月に新体制となった県医師会が6日、初めての会見を開いた。医師会としては感染が急速に拡大する現在の状況を第二波と認識しているとの見解を示した。また稲野秀孝会長は県内でも見られる医療従事者や感染者などへの誹謗中傷について感染者や回復者、その家族、そしてウイルスと共生し、おもいやりの気持ちや不安感をみんなで共有できればと語った。
新型コロナウイルスの影響で発表の機会がなくなった演奏家や愛好家を応援しようと足利市で「世界3大ピアノブランド」と呼ばれる名器の無料開放が6日から始まった。この取り組みは足利市民会館と足利市民プラザを運営する「足利市みどりと文化・スポーツ財団」が企画した。市民プラザでは「ベーゼンドルファー」の貸し出しが始まり訪れた市民が低音が通常より多い特徴的な銀盤での演奏を楽しんでいた。